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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   寒い朝はアドベンチャー   髑髏

 
寒い朝はアドベンチャー

                                     髑髏
「リリリリリリリリ。」
朝7時。部屋中に、大音量で目覚まし時計が鳴り響きました。
「むにゃむにゃ。あーあ、眠い。あと5分だけ寝かして。」
私はそう言いながら、目覚まし時計のアラームをOFFにして再び夢の国へと旅立って行きました。
 15分後。今度は、大音量で人間目覚まし時計が鳴り響きました。
「ほらほら。早く起きないと学校に遅刻するわよ。」
「うーん、分かったよ。そろそろ起きるよ。」
私は、まだ起動していない頭を無理やりONにしながら体を起こしました。そして布団から出ようとしたその時です。
「ひー、何て寒いのだろう。これじゃあ、北極に裸同然でいるのと同じじゃん。」
正にその通りでした。まるで冷蔵庫に放り込まれたようでした。一瞬にして、私の体は凍りついてしまったのです。慌てて布団に駆け戻った私は、思わず安堵のため息をしました。「ほー。何だかまた、眠くなって来ちゃった。」
全く不思議です。ヒトは温かい所に行くと、すぐに睡魔が襲ってくるのですから。でも、今寝たらまた人間目覚まし時計が容赦なく鳴るかもしれないのです。そう考えた私は足を冷やさないように歩く方法を考えました。足を組み、頭を傾げて考えに考えました。
「そうだ! あの手がある!」
私は手を精一杯伸ばして、まるで羊毛のようにほわほわしているスリッパを掴みました。
そしてクレーン車のように引き寄せ、スリッパをゆっくりと履きました。履きながら、今何時だろう? と思って時計を見たら、時計の針は7時30分を指していました。
「大変! 学校に遅れちゃう。」
私は寒いのも忘れ、スリッパを放り出すと威勢良く駆け出し朝食を食べました・・・。
 というのが私の寒い朝の様子です。でも、土日・祝日は例外です。なぜなら、土日・祝日は目覚まし時計が一つもないのですから。しかし、今になると夏が恋しくなります。では今度は、私の暑い朝を見てみましょうか。
「リリリリリリリリリ。」
朝7時。部屋中に、大音量で目覚まし時計が鳴り響きました。
「うーん、暑い! うわ、布団が汗臭い。もういや。」
「あら、今日は随分と起きるのが速いのね。いい子じゃない。」
そして、優美なお食事を・・・。
というような感じです。それに夏の日は頭がすごく冴えるし、早起きも出来るので私はやっぱり夏が好きです。でも、寒い朝の方だと朝っぱらからアドベンチャーをしている感じになり、刺激になることにはなります。
 冬の時のベッドを見てみましょうか。あら随分綺麗ですね。きっと寒くてリスのように丸くなって寝ていたのでしょうね。

   講評   inoko

 髑髏さん、こんにちは。
いつまでもお布団とお友だちでいたい! そんな朝が続く冬の毎日。本当にふかふかのあったかお布団は、まるでパラダイスですね。でも、人間目覚まし時計は、容赦なくお布団と髑髏さんの仲をさくのですね。人間目覚まし時計のお母さんは、いったいどうやってお布団に別れを告げているのでしょうね。
☆ この作文を読んだ人なら誰でも、
「そうそう、わかるわかるその気持ち。」
とつぶやくことでしょうね。冬の朝の一こまを、リズミカルな文章でつづることができています。人間目覚まし時計という表現もおもしろい。さらに、最後の二文がすてきです。確かにそうですね。暑さで寝苦しい夏のベッドとは大違いですね。


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