低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2566 今日1262 合計3828
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   慰霊祭について   かせし

慰霊祭のたびに官僚達の挨拶がある。「・・・皆様の尊い犠牲の上に今の平和があることを決して忘れず・・・」
という言い回しを何度か聞いたが、そのたびにそれは違うと思った。犠牲がなければ今の平和がなかったわけではないだろう。もし数百万人の死という犠牲の上にしか平和が成立しないのだとしたら、そんな平和はいらない。しかも、その平和という世界に住んでいる人々の中に、高い地位にいたくせに責任の所在をごまかす卑怯者ばかりがいたらいくら慰霊祭をしても若い死者たちは浮かばれないだろう。そこから私は慰霊祭の意味を考えようと思う。
まず一つ目の意見として、「慰霊祭をすることによって戦争の悲惨さを若者達に教え、反省させることが出来るのだ。そして、反省をするということは、新たな出発にもなるのだ。」戦争には多くの死者と、けが人を伴うため二度と起きないように徹底すると言うこと大事になる。これは、戦争だけにいえることではない。私は、中学時代柔道をやっていた。スポーツには必ず「勝ち」と「負け」という二つの言葉が出てくる。勝つこともあれば負けることもある。それは当たり前なのだが、私が負けたとき顧問はよくこう言っていた。「負けることは悪くない、しかし負けたことを反省しないやつは強くなれない。」この言葉を聞き私は反省するという行為が、とても重要なことだと理解した。
しかし、慰霊祭をして反省をするよりもどうすれば戦争が起こらなくて済むのかと考え、対策を立てることのほうが必要だ。という意見もある。たとえば、テスト。私は、学生なので定期的にテストを行うのだが、大体一日に三教科をやる。そのテストが、終わった時に「あ〜、出来なかったなぁ。」と思うよりも、気を取り直して次の教科の勉強をしたほうが、効率がいいだろう。それに、昔話の桃太郎にもあるように鬼にさらわれた人の慰霊祭などを毎年盛大にやるかわりに、鬼を退治に行くという現実的な対策を立てる事を重要視しているのだ。
確かに、自分らしさも、その場に応じた振る舞いもどちらもそれなりに大切だ。それがないと個性等も無くなってしまうだろう。「十人十色」という言葉があるように、個性はとても大切にされているものなのだ。しかし、そこに周囲の人にたいする思いやりがあるかどうかということである。よく、「人はルックスじゃなくて心」と言うことはあるがそれと同様に、「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである。」という言葉がある。家は中に住んでいる人にとって一番心地よい状態が大事なのである。

   講評   mae

 終戦記念日、原爆記念日、どちらも朝から報道番組は慰霊祭を放映します。そのため、通常の番組は他の時間にずれて放映されることもしばしば。戦争が終わって何十年も経過している今でも、なおこのような慰霊祭が行われているのは、やはり戦争をどこは他人事のようにとらえている私たちに警鐘を鳴らしているのでしょう。戦争は絶対に起こしてはいけない。そうやって再認識させてくれる機会が慰霊祭なのでしょうね。そして、それをきっかけにして、戦争を起こさないための具体的方法を考えていくことが私たちの役目でもあるのでしょう。
 総合化の主題がなかなか難しいかと思いますが、一生懸命書きましたね。すばらしい♪
■構成(複数の意見一、二) 「〜という意見がある。一方、〜という意見もある」という書き方ができればベスト。つまり、二段落の書き方はこのように書けそう。

まず、慰霊祭をすることは必要だという意見がある。慰霊祭をすることによって戦争の悲惨さを若者達に教え、反省させることが出来る。そして、反省をするということは、新たな出発にもなるからだ。

■題材(昔話実例) 非常によく書けていました。かせしくん自身の体験実例、テストの例に続けて、反省するだけでは何も生まれない、具体的な対策を立てることが大切なのだ、ということがよくわかる桃太郎の実例。わかりやすく書けていました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)