低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然の大切さ かいろ
人間は自然を都合のいいようにコントロールしようとしている。我々は色々な技術を使って自然を自分たちのコントロール下においているような気分になっている。しかし、実際はどんな技術を使っても自然は我々の思い通りにはいかない。私は、自然に対して謙虚な気持ちを忘れずに生きていきたい。
そのためには、第一に、自然の恐ろしさを認識することである。私は今、熱帯雨林が多く伐採されているというのをテレビで見た。この伐採によって多くの動物たちがすみかを失いまた、多くの死骸も見つかっているそうだ。この影響は砂漠化、気温の上昇にも影響している。人間の身勝手な行動はこのほかにも温暖化、海面上昇、異常気象などもある。現在ものすごい早さで自然が破壊されている。私たちは、これらのことをしっかりと認識することが必要だ。
そして、第二に、世界中の人々が自然と親しめるようにすることである。ゴム樹液採集者のチコ・メンデスは政府の熱帯雨林全域伐採に反対して暗殺されてしまった。彼はこの地で生まれ育ち、ゴム樹液採集は彼の一族で代々継がれてきたものだった。だから、自然に対する恩恵の気持ちをもっていた。チコ・メンデスのように自然に対して謙虚に生きることは大切だ。
確かに、豊かに暮らすためには自然を管理することも必要だ。「寒さにふるえた者は、太陽の暖かさを感じる。」という名言があるように自然に対してもっと謙虚に生きていくことが大切だ。
講評 kira
えりさん、こんにちは。農業を題材にした文章でしたが、人間が作物をつくるといった行為にとどまらず、私たちは科学万能を疑わず傲慢にふるまっている事実があります。経済成長の陰には、自然破壊がありました。そして今は、温暖化や異常気象というかたちで、自然からしっぺがえしをされています。
もっと謙虚な人間になるために、自然の脅威を知るべきですね。森林の伐採の問題は、日本から遠く離れたところで起こっていますが、じつは原因を作っているのは私達で、身近な問題ですね。その結果どういうことになるのか、実感として理解できている人はまだ少数でしょう。
自然と親しむことの大切さでは、森林の伐採反対のために命をささげた人の例をあげました。彼のように自然の豊かさ素晴らしさを知っている人間をたくさんつくらなくてはなりません。そのためには、どういった取組が必要でしょうか。
自然に対して謙虚に生きることは、私達ひとりひとりの心掛けの問題であり、同時に地球全体に関わる問題です。真剣に考えたいね。
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