創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   代々受け継がれているトランプ   た-ぼー

 「今日は、トランプ大会するぞーー!!お前らボッコボコにしてやるぞー。」
お父さんは、にっこりしました。僕は今、伊豆、下田市の古い旅館に来ています。お正月、家族でやって来ました。お父さんは、今日やるトランプ大会のため、はりきっています。だから美味しい夕食のときもお酒を控えていました。トランプ会場(部屋)でトランプが始まりました。そのトランプ会場は、小説家の山本周五郎が愛用していた部屋でとても気持ち良くて良かったです。けれど、とても寒くてお父さんは、ガタガタ震えていました。なぜなら昔の建物なので隙間風が大量に入るからです。
第一回戦目から第十回戦目まで大富豪をしました。大富豪は、頭を使うところが面白いのです。僕のお母さんは作戦を練っているので強かったのですが、お兄ちゃんは、札は良いのに弱いので僕は、
「策におぼれているね。」
と面白がりながら笑いました。
 お父さんは、口ほどにもない実力でした。最初
 「ボッコボコにしてやるぞー。」
とはりきっていたけど逆に皆にボッコボコにされました。自分から革命を起こしてビリになったりしました。お父さんは負けてくると
「うわー、この部屋は寒いなー。ちょっとお風呂に入ってくるね。」
と言い訳して逃げ出しました。ぼくは、
(うわーせこいな〜。)
と心の中でつぶやきました。
 数十分後・・・・・・
 「ただいまー。」
とお父さんはビールと共に帰って来ました。
 「トランプの続きをやるぞー。」
とよっぱらいながらもトランプ大会の続きが始まりました。お父さんの顔は、まるでお正月に食べる酢だこのように真っ赤でした。ビールでエネルギーを補給したのか、いきなり強くなりました。僕は心の中で
 (体の中の水分が全部ビールなの!?)
と思ったら背筋がゾクゾクしてきました。
 お母さんから聞いた話ですが、お母さんの子供のころの楽しみは、お年玉とお父さんや親戚のおじさんたちと一緒にするトランプだったそうです。しかもおとなでも手加減はしなかったため勝つと嬉しかったそうです。特にやったゲームの種類は、ババぬき、七並べ、神経衰弱だそうです。
 ぼくは、
(少ないからもっとやりなさい。)
と思いました。
 代々、受け継がれているトランプはずうっとお母さんが子供のころから知られていたからすごいなぁと驚きました。僕も大人になったらトランプを子供たちとやりたいです。

   講評   tama

 お父さんの様子と会話、たーぼーくんの「心の中のつぶやき」が、何度読んでもおかしくて、おなかがよじれるほど笑っても、笑いが止まりませんでした。最高に楽しくて、思い出に残るお正月だったことがよくわかりました。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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