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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   われわれ自身は必ずしも意識して清書   あいち

様々な言語によって、その国の文化的な特徴を背景にしている。例えば、日本語では「すいません。」という言葉は、ありがとございます。という意味にもその言葉が使われる状況から、考えられたりする。一方、アメリカでは、「I am sorry.」はお詫びの表現でのみ使用されるのである。この違いは、言語を使う人間としては自分達がもう生まれたときから創造されている文化的存在と、精神的・心理的に共通だと実感する生物的存在があるのだ。だから、一つの言語を学ぶにはその国の文化の価値体系を身に付けていかなければならないのである。よって、日本語を私達が使うときも、「無意識」に自分達の独特の文化や考えを背景に使われているのだと思う。そこで、自分達の文化の価値体系をおいて言語をつかっていると自覚しながら生きていきたいと思う。
そのためにはまず、他の国の言葉を学ぶということである。そうする事によって、日本の文化価値体系も分かるのではないだろうか。実際、私もアメリカに行った時、日本との文化の違いについておおいに知ることが出来た。例えば、買い物に行った時一パックのクシの多さに友達と笑っていたら、ホストファミリーのお母さんに何で笑っているの?と直接聞かれ少し戸惑った事がある。たいてい日本では、少し控えめにどうしたの?と言うくらいと思っていたので、驚いた。あと、一回日曜教会に行って授業に一緒に参加させてもらった時、日本では手を上げて意見を言う子は少ない印象があるが、アメリカではほぼ全員が積極的に手を挙げていた。それから一番印象に残った事は、店の店員の態度である。普通にレジでお菓子を食べながら仕事をしていたり、レジの前に立っても気づいてくれなかったりした。日本とはまるで違ったし、日本の文化や習慣について良く分かった。
次に、昔の言葉や古いことわざに接していくことで、また新たな日本文化価値を見出せることが出来ると思う。例えば、祖母と会話している時でも、「ご先祖さま」とか「ご利益があるから」など、今には使わないような言葉が時々入っている。そんな会話からも、昔の人もご先祖さまを大事にしていたのだな、とか女の人は控えめな態度をとっていたのだなといった様に、現代の日本にも繋がるような要素が沢山詰まっているのだと思われる。
 確かに、一つの言語には、その国の文化的背景がありそれを無意識に使っていることはある。だが、「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる」というように、文化があるから言語があり、言語があるから文化があるのだと思う。だから文化と言語は密接に関わり合っているため、一つ一つの言語を大切にしていかなければいけないのだと思う。だから、そのためには自覚するべきなのだ。日常的には無理だとしても、外国に行った時に気づいた日本の文化価値や、古い日本語や日本社会と接した時に見えて来るものを自覚していけばいいのだと思う。そうしていくことによって、日本のことを好きになっていくと思うし、欧米だ欧米だというのではなく、自分の文化にもっと自信を持っていくことが出来るのだろうと思う。

   講評   nane

 味のある実例で書いた。
 日本では、「どうしたの?」「うふふ」で済むところが、欧米ではきちんと説明したり理解したりすることが要求されるんだね。
 ホームステイの体験は、あいちさんの文化観をかなり豊かにしたね。
 読解問題は難しかったでしょう。63点ならよくできたほう。

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