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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   豆まき   ミスターカービィ

「パラッ、パラッ。〈〈構成〉〉〉
ぼくは、鬼に向かって、豆を力一杯投げた。ぼくの心の中は、福でいっぱいになった気がした。
 2006年2月1日、ぼくは、学校で二日早めの節分の行事をした。ぼくの心の中は、もうすぐ節分だ、という気持ちよりも、豆を沢山食べられる日だ、という考えでいっぱいだ。一応、説明しておくが、節分とは豆を自分の心の鬼に向かって投げる(鬼に向かって投げる)日だ。〈〈題材〉〉
 1時間目にその豆まき集会があった。そして、いよいよ1時限目が始った。まず、毎年恒例の校長先生の話を聞いた。校長先生は、豆まきについて、意外なことを色々と教えてくださった。例えば、「ある県では、豆の代わりにピーナッツやチョコレートを鬼に向かって投げる。」や、「鬼は外、福は内は、可哀想だから、鬼は内、福も内と言う県もあります。」という内容だった。ぼくは、校長先生からそれらの話を伺って、「チョコレートが鬼に向かって投げられるのだったら、ぼくが鬼になって口をポカーンと開けたまま好物のチョコレートが食べたい。」と想像した。
 その次は、「鬼は外、福は内。ぱらぱらぱらぱら豆をまく。」と豆まきの童謡を歌ってから、なぜか体育館に集合した。いつもなら、アリーナー2に先生方が扮装した鬼が登場し、その鬼に向かって豆を投げつけるのだが、今回は少し違うらしい。体育館には、ビニールテープで作られた柵と赤や緑の台があった。ぼくは、多分ここに鬼の人形か何かを置いて、それらに向かって豆を投げるんだろう、と思っていた。
 すると、体育館のドアがギィーーッと不気味な音を立てて開き 、6体の鬼が 姿を現した。その6体の 鬼は、それぞれの台に乗ると、何か大きな声で言った。この豆まき集会の進行役の6年生が、
「自分の好きな鬼に向かって、豆を投げましょう。では、始めてください。」
と説明した。早速回りの友達たちが、鬼の下へ向かった。その光景は、ドキュメントテレビで観たことのある、大きなスズメバチの生命を狙って群がるミツバチのようだ。〈〈表現〉〉ぼくも、急いでぼく好みの鬼を探し出すことにした。ぼくの目にいちばん最初にとまったのは、青鬼だった。ぼくは、急いで青鬼に向かって力の限り手にした豆を投げた。鬼達も 、四方八方から攻撃してくる数々の豆に当たって痛そうだった。
 ピーッ。
豆まきの終わりの合図の笛が鳴った。ぼくの心の中の奥にたまった邪念が取り払われた気がした。
 ぼくは、今回の豆まきで自分の心の邪念、つまり、怒りやすいことを排除することができたと信じている。ぼくは、このようなことから節分は、人の心を浄化させる素晴らしい行事だと分かった。〈〈主題〉〉
 「パラッ、パラッ。」
ぼくの心の中は、福で溢れかえっている。〈〈構成〉〉

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。久しぶりにふれるカービィー君の文章でしたがテンポのいい文章の流れは相変わらず健在ですね。笑わせてもらいました。
【第一段落】
 豆まきの音による書き出しの工夫ができました。それに続く心境の説明もいいですね。
豆は豆でも一風変わった豆なのではなかったかしら? 特徴のある音ならばそれを工夫として使ってもいいね。
【第二段落】
 今回はここに校長先生の話を入れたのですね。段落構成はしっかり頭に入っているカービィー君なので今回は【第三段落】に入っていなくてもよしとします。このほうが流れもいいものね。
「一時間目にあった」「いよいよ一時間が始まった」この二文は続いているのでどちらか一つにした方がいいですね。
始った→始まった
【第三段落】
 今年の豆まきについて詳細に書けています。面白いたとえに思わずふきだしてしまいました。おっとりしたカービィー君が周りの様子に圧倒されながらも豆を投げている様子、よく表現できています。
回りの人 → 周りの人
【第四段落】
 いい結びです。分かったことも書き出しの結びもうまくまとめられています。
      
      
 

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