創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   これから一年   こんこん

 ゴーン……ゴーン……ゴーン……ゴーン……「あっ、聞こえる。もう、二〇〇八年なのかぁ。」私は、初めて聞いた除夜の鐘に耳をすましながら、そんなことをつぶやいた。私が、午前0時まで起きていることは、年に一度、あるかないかなのに、二〇〇七年が二〇〇八年に変わる時は、珍しく起きていた。寒くても窓を開け、私が除夜の鐘に耳をかたむけて数分たった。すると、車が十二台止められるようになっている駐車場と道路を挟んだ向かい側の家の人も、窓を開けて、一分間くらい除夜の鐘を聞いていて、私はそれがおかしくてわらってしまった。私の家の向かい側の家の人は、一分くらい経つと、寒いのか、まぁいいや、と思ったのか、私の事が気になったのかはわからないが、窓を閉めて、見えなくなった。私が除夜の鐘を聞いていると、どこかの犬が、まるで除夜の鐘に答えるように、ワァンワァンとほえていた。それから私は、窓を閉めて、布団に入り、ねた。
 ・・・あ、もう午前九時くらいだ。起きよう。そんなことを思いながら私は布団からゆっくり這い出した。そして、空気の入れ替えをする為に窓を開け、のろのろと、転ばないように階段を下りた。それからも、ボーッとしながらもテレビを見たり、朝食を食べたり、着替えたり・・・・・・と、ゆっくり行動をした。それなのに、誰にも、早くしろ、と注意されなくて、お正月っていいなぁと感じた。
 午前11時くらいから、父と母と私で、「弘法さん」と呼ばれているお寺へ、初詣へ歩いて行った。私はその日、初めて、長めで太めのお線香を焚いた。お賽銭は自分のお金で、ご縁があるように、五円玉にした。私は、「いつもありがとうございます。これからも私のことを、温かく見守り続けてください。」と、手を合わせて心の中で唱えた。
 次にその足で、知立神社に歩いた。知立神社には屋台が十〜二十台くらい出ていた。私は、歩きながら屋台を見て、お賽銭箱の前まで行った。お賽銭を正面の真中からあげたい、と言う人が何十人と長く並んでいた。でも私達は、人がいない正面の横からお賽銭をあげた。私は、「弘法さん」のときと同じように五円玉をあげて、同じことを心の中で唱えた。
良い一年だといいなぁと、やっぱり願った。
 「お母さん、子どもの頃お正月って、どんなことをした?明日聞くから考えといてね。」
昨日、そんなことを母に言っておいた。すると、母が父にも同じことを質問してくれた。父も母も、田んぼで凧揚げをしたり、トランプをやったりしたそうだ。やっぱり父も母も、お年玉を貰ったり初詣を行ったりはしたらしい。私が驚いたのは、父は祖母(父の)実家に行き、火鉢ですき焼きをして皆で食べていた、ということである。
 私の両親はよく田んぼで遊んでいた、ということがわかった。私は田んぼで凧揚げをしたことが無いので、両親のように田んぼで凧揚げをしてみたい。私は除夜の鐘のゴーン・・・・・・ゴーン・・・・・・と言う音はいいが、ゴンゴンといろんな所をぶってしまわない様にしたい、と思う。

   講評   hira

 お正月の厳かな感じがよく表現できています。最後の結びも厳かで上品だけれど笑えます! 良い清書で今年も良い一年の予感です。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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