国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   緊張したコト   綾乃介☆

 「あと少しだね。頑張って!」

担当の先生が話し掛けてきた。
毎年、秋にあるピアノの発表会だ。
私は、いつもこの時間が一番嫌いだった。
去年まではあまり緊張しなかったが、今年はすごく緊張していた。
順番が次になり、司会者が紹介に入る。
「それではどうぞ」
いよいよ私の番がきた。
いつも、ばつの矢印立ってお辞儀をする。
観客席は、真っ白のライトで照らされていて、ピアノの前に座ると頭が真っ白になった。
去年より1ランクUPアップしていたので、2回くらいまちがえた。
今年は、友達やAちゃんもいなかったからかもしれない。
練習のときよりわりとすらすらと弾けた。
弾き終わって、先生たちのほうに戻ってくると「終わったんだな〜」という嬉しさがあった(笑)
私はピアノがあまり好きではないからだ。
でも、いつも貰う記念品を楽しみにしていた。
去年は、タマゴ型の目覚まし時計だった。
貰ってから、中を開けてみると赤いビニールシートだった。
席について他の人が終わるのを待っているのは好きではなかった。
第一やることがないからだ。
最後には、記念撮影があるから待っていなきゃいけないらしい。
一番最初の人は、待ってるのにも大変だと思う。
 その日は、友達と電車に乗っ
て出かけていた。
混んでいたが、運良く2席空いていたので座ることにした。

2駅ぐらいになると赤ちゃんを連れたお母さんが私の前にたった。
すごく辛そうにしていたが、私は声をかけることができなかった。
後ろを向くと「全席優先席」とかいてあった。
もちろん子供を連れたお母さんも表示されていた。
「どうしようかな…。」となやんでいると、隣りの席の人が「ここどうぞ」と声をかけた。
そのお母さんは、「有難う御座います。」とすごく嬉しそうだった。
私も譲った人に声をかけてみようかなと思った。
しばらくして「ここどうぞ」と声をかけると「有難う!!」といってくれた。
緊張したけどちょっと嬉しくなった。
人間にとって緊張とは、いつもより実力を発揮できるときである。


   講評   miri

 結びの「人間にとって緊張とは、いつもより実力を発揮できるときである。」という部分、とてもよいですね!

 2つの実例もうまく「緊張したとき」の状況を表しています。
 
 あと必要なのは、推敲(すいこう)といって、書いたものを見直して、余計な部分をそぎ落としたり、短い言葉でまとめることですね。この作業により、引き締まった文体や、より効果的な表現ができるようになります。ステップアップのポイントとして考えてみましょう。


                   


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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