創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の豊かさ   ともっち

 豊か、というと普通はお金持ちや物に溢れているような生活などといった、経済的に豊かな状況をを思い浮かべるだろう。このような豊かさも確かに豊かさではある。しかし、それが本当に豊かなものなのだろうか。もっと大切なものがあるのではないだろうか。私は、人間は一般的に言われるような、ものさしで測ることのできるようなものではなく、数値などでは計測できないようなものを大切にし、それを豊かだとして、生きていくべきだと思う。
 私は、価値のつけにくいものに価値を見出すことが必要だと思う。価値の分かるもの、例えば先ほどから述べているような経済的な豊かさなどといったものは、いくらお金を所持している、どのくらい物を持っている、など、お金という分かりやすい数値で比較することができる。しかし、例えば家族の絆などといったものは、一体誰がその価値を付けるのだろうか。それは、自分の価値観や考えから大きく変わってくるので、それぞれ自分自身でつけるしかない。そうなると、評価の基準が違うので、比較ができなくなってしまうのだ。どうしても人間は、分かりやすい方へ頼ってしまう。よって、価値の付けやすい方が一般的になってしまうのだ。しかし、人間として豊かだと言える、そういったものは簡単に比べることができないとおもう。だから、すぐに比較できるようなものではなく、比較しにくいものにこそ価値を見出だすことが大切なのだ。
しかし、人間と言うものは欲深いもので、もっともっと、と、つい持っている以上のものを求めてしまう。よって、価値のわかるものではそれ以上を求めることが出来るので満足できず、常に不満をもってしまうことになる。そこで、活躍するのが数値で表すことがことができないものだろう。こういったものは、数値で表すことができないからこれ以上求めようがない。よって、そのままで満足することが出来るのだ。
明治維新から日本では機械化が進み、今の社会は速く、同じものを、大量に、という考えから成り立つようになった。そしてそういったことが、その世界に生きる人間にも、効率化と言う、比較しやすくて数値などで表すことの出来る豊かさを余計に重要化させてしまう言葉が大事だという考えを定着させてしまった。こういった考えは、最終的には本当の豊かさを隠してしまう。そしてそれが社会に定着した価値観となり、誤った豊かさが重要にされてしまったのではないだろうか。私はそんな社会には負けたくないと思う。もっと、価値の付けることが出来ないものの大切さを理解して、大切にして生きたい。

   講評   nara

 最後の一文「もっと、価値の付けることが出来ないものの……」ここをもう一工夫できれば、なおよかったと思うよ。忙しい中、清書までよく取り組めたね。2月も楽しく進めていこう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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