創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   緊張   ナスビ〜

 「では始めてください。」
私は問題用紙と一対一でにらみ合った。(書き出しの工夫)
 私は結構緊張するほうだ。クラスの前に出るだけでとても緊張する。そんな私が最も緊張したのが、一年前位に初めて受けた、漢検6級。結果は受かったけれど、少し悲しい出来事もあったのだ。
 私は少しドキドキしながら、Tスクールに向かった。入り口の前まで来ると、とても緊張してきた。何号室か教えてもらい、その部屋に入った。ここまで来るとやはり、緊張はマックスまで達し、緊張のあまり、頭がクラッとしてしまった。ふとみると、同じクラスの友達がいて、とてもびっくりした。その後はずっと頭がクラクラしていた。担当の先生が来て、問題用紙をくばった。その後は色々と書いたり、破いたりと、面倒くさかった。しばらく色々と作業をしてから、
「では初めてください。」
と言われ、シャーペンを握り、問題用紙と解答用紙を交互ににらみ合った。やっていくうちに緊張を忘れていった。思っていたより、意外と簡単でスラスラと書けた。けれど、たった一問だけ分からなかった。いくら考えても答えは出てこなかった。空欄を抜いては、全問埋めたので見直しをし始めた。自分的にはあっていたので、時計をずっと見ていた。時には見直しもした。じっくりと時間は過ぎてゆき、とうとう、
「そこらへんで手を止めてください。」
とストップがかけられた。後ろからどんどん解答用紙を集めた。担当の先生から色々と話があった後、漢検6級は終わった。私はクラスの友達と一緒に外に出た。そして数週後、漢検の結果が返ってきた。私はドキドキしながら見たら、合格だった。合格点を何とか超し、受かったのだった。まるで夢でも見ているようだった。賞状まで来ててとても嬉しかった。姉も受かって喜んでいた。けれど、クラスの友達は受からなかった。その時私はかわいそうだな、と思った。
 2年前、バスケの区大会があった。区大会ならいつも、決勝か、3位決定戦位までには残れている。この時は決勝まで進んだ。相手チームは思っていた通り、私達のチームの前からのライバル的存在のチームだった。決勝は一人一人名前を呼ばれ、コートに立つことになっている。4番から順に呼ばれていった。私は8番だったので、わりと早く名前が呼ばれた。私の名前が呼ばれたとき、とても緊張してしまった。けれど、
「はい、お願いします。」
とちゃんと言うことが出来た。その時とても大きい拍手をもらった。みんなの名前が呼ばれ、整列し、決勝戦が始まった。前半のほうは覚えていなかったけれど、4クォーターめのことなら、この決勝戦に参加した人なら、誰でも覚えていると思う。4クォーターめに私は出て、一生懸命勝てるようにがんばった。そしてとても緊張した。この日は特別にがんばんった。なぜか、それはたったの1点差だったからだ。私も6本位ゴール下でのシュートをうったのに、とても疲れているせいか、入らない状態でもなかったのに、一本も入らなかった。そして、とうとう終わりの笛の音がなり、決勝戦は終わってしまった。結果はたったの一点差で負けてしまった。みんな半泣きで、私は泣きたいのをがまんした。負けたのも私のシュートが入らなかったせいだと思うと、とてもくやしかった。後で分かったことなのだが、相手チームには5番、つまり副キャプテンがいなかったのだった。
 人間にとって緊張するということは、いつもの自分ではない自分の力が発揮できるというものだと思う。けれど、緊張しすぎては何も出来なくなってしまうので、余裕と緊張をご五分五分位の気持ちでがんばりたいと思った。(一般化の主題)「そこらへんで手を止めてください。」私は手を止め、解答用紙を担当の先生に渡した。(書き出しの結び)

   講評   jun

 漢字検定の話とバスケットの試合の話をたっぷり書くことができました。緊張感があることによってうまくいく場合もありますが、逆に、緊張しすぎて失敗してしまうということもありますね。ナスビ〜君が書いてくれたように、余裕と緊張が半々になればちょうどいいのかもしれませんね。
                              

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