創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   親の愛情とは   ゆっぴ

 「たとえ小さなことでも、自分がどういう立場にいるかということを、早くから家庭の躾や、親の愛情で、それを感じさせるということも可能だと思います。」
親という存在はとても重用だ。親ほど自分に愛情を注いで育ててくれる人はいないだろう。学校の先生も私たち子供に愛情を注いで躾をしたりする。しかし学校の先生は、ずっと私たちについているわけではなく、しかも親ほどは本気で怒らない。親に怒られていやな気分になるときもあるだろうけど、この躾によって私たちは成長していくのではないだろうか。私は、親の愛情のこもった躾を受けることはありがたいことでありいいことだと思う。
 その理由の第一に、親に躾けられることによって物事の善悪を自分で判断できるようになるのだ。私は日々の生活の中で親に注意されることがたくさんある。その一つに人と会ったらきちんと挨拶をするということがあった。小さいときは、私はとても恥ずかしがり屋でなかなかきちんと挨拶をすることができなかった。挨拶が出来なかった度に、私は母に「ちゃんと挨拶しなきゃだめじゃない!」と注意されていた。その頃は、「挨拶なんてそんなにきちんとできなくたっていいじゃない。」と心の中で思っていた。しかし、今となって考えてみると、挨拶とは日々の生活の中で人と接するためになくてはならないものだということを感じている。もし、あの頃に母からこのような躾を受けていなければ今はどのように友達や他人と接すればいいのか分からない人になっていたかもしれない。そう考えると、親には感謝をしなければいけないと思う。
 第二の理由には、親が私たちに愛情を持って育ててくれれば、私たちも友達や他人、そして自分の家族ができたときに愛情を持って接することができるのではないだろうか。時々私は父や母に叱られ、いやな気分になるときもある。しかし、その叱ってくれている父や母は、わたしに一生懸命愛情を持って立派な大人になってもらうことを願っているのだと思う。そしてもう一つ、愛情を持って人と接することのできる大人になってもらいたいのではないだろうか。もし私は親でも、子供にはそんな大人になってほしい。だから、親に叱ってもらった分、自分の成長につなげていけたらいいのではないだろうか。
 確かに子供にはそれぞれの生まれながらの素質があり、親がいくら愛情を注いでも、そのとおりにならない場合もある。1997年のクラレの調査により、親が男の子、女の子に望む職業として、男の子は公務員、女の子は教師が多い。(データ実例)しかし、子供は親に従って公務員や教師を目指すとは限らない。しかし、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない」という名言があるように、たとえ親の思い通りにならなくても、子供は小さいときの親の愛情があればけっして親をがっかりさせるような大人にはならないと思う。親の愛情さえあれば子供はいい大人になれるのではないのだろうか。これからは親が私たち子供に程よい厳しさと愛情を与得てくれることが大切である。そして私も、親の愛情を粗末にしないように、がんばって自分の人生を歩んでいきたいと思う。

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。
私の母は、とても厳しい人でした。普段はおもしろいことを言って笑わせてくれる人でしたが、躾はかなり厳しい方だったと思います。昨年、その母は亡くなりましたが、母に厳しく言われていたことが、自分の行動に表れているのを感じると、親の躾というのはすごいと思ってしまいます。たとえば、母がよく言っていたことの一つに、「たとえ具合が悪くても、他人様といっしょのときには、そう思われないように元気に振る舞いなさい。」ということがあります。この教えは、私にすっかりしみついていて、無意識のうちにそうしているのです。ですから、どこに行っても、溌剌としている人だと思われています。ゆっぴさんが第一の理由で書いている挨拶の話のように、私も母にとても感謝しています。
☆ 程良い厳しさと愛情。そのさじ加減が難しいのですね。でも、親は生まれつき親ではありませんから、子供と共に成長していけばいいのだと思います。そのとき、自分がどのように躾られたかをよく振り返ることも必要ですね。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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