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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   旅と好奇心   あにせ

 旅することによって様々な考え方や感情が生まれてくることがよくある。海外へ旅行に行くと、不慣れな場所や文化の違いなどで苦労する部分が多い。私は五歳の時にアメリカへ行ったのだが、幼いながらも日本とは全く違う雰囲気や文化に慣れずに戸惑った記憶がある。大人になり多くの知識を身に付けてから行ったとしたら、どのように感じるのだろうか。今の生活に慣れすぎていて、知らない土地に行って戸惑うことに変わりはないはずだ。だが違う文化に触れ合ったり人の考え方の違いであったりそういう面で吸収することは大人になるにつれて多くなる。よって世界観も広がるだろう。旅をする際に、好奇心は必要不可欠なものだ。しかし学校や仕事など、同じような生活を繰り返している私達に旅行をする時間はあまりない。だからありふれた日常生活の中でも好奇心や新鮮味を大事にするべきだ。(当為の主題)
 そのための方法として第一に、大きな目標を持つことだ。目標もなく無力に毎日を過ごすのは何かもったいない気がする。大きな目標を据えて生活することで、日々に張り合いも出てくる。私の母は最近朝早くから出かけたりととても忙しい生活を送っている。先日母はとても楽しみにしていた舞台を観に行ったのだが、帰ってくると溜め息ばかりつき、何を楽しみに頑張ればいいんだろうと私に愚痴をこぼしてきた。よっぽど母はそれだけを楽しみに頑張っていたようだ。その姿を見た私は母がなんだか少し可哀想に思えて仕方がなかった。忙しい日々はまだまだ続くようなので、普段はあまり手伝いなどしない私も母のために何かしてあげようと思った。(複数の方法1)
 また第二の方法として、だらだらと当たり前に過ごさないことだ。いつも通りの生活ではなく、一生懸命何かに取り組んだり競ったりいつもの日常に少し変化をつける。そうやって、旅をした時のような新鮮味や知識を得る工夫をするべきだ。遣唐使は日本に外国の多くの文化を持ち帰った。だが人が持ち帰る物より自分で持ち帰る物のほうが、自分にとっての価値は高い。豚に真珠ということわざがあるが、全く似合わない物に挑戦した豚のように平凡な日常で何か変わったことをしてみることが必要だ。(複数の方法2)(歴史実例)(ことわざの加工)
 確かに、普段していることをしっかりやることは当然である。しかし人間は様々な感情や知識を持っている。知らないことには興味を持ち、好奇心を働かせているべきだ。好奇心旺盛な猿から進化した私達人間は、更に好奇心旺盛であってもいいのではないか。現代の若者は無力な人が多いが、そんな若者こそが色々なものを追求していこうとしなければならないのだ。旅をしている時に起こる好奇心を、繰り返される日常でもっと奮い起こしていくべきだ。無力なら、一人旅をする。そうすれば何かが変わるかもしれない。私も、大人になったら幼い頃に行ったアメリカへもう一度行き、色々なことを感じ取ってきたいと強く思う。だが一人旅は、やはり不安だ。(当為の主題)(書き出しの工夫)

   講評   nane

 書き出しの段落が、いつも自分の身近な話をもとによく消化して書かれているね。
 第二段落にあるような例は、現代の社会には多い。今は、大人も子供も、現実的な目標を見つけにくくなっているからね。
 「豚に真珠」のことわざの加工は、おもしろい。他人から何と言われようと、豚だって真珠をつけたいときはある。(ないか)
 大人になったら、ぜひいろいろな旅をしてきてね。
 今回の作品は、力作。いまのあにせちゃんの気合いの入っている監事がよく伝わってくる。


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