創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生物の環境   ロビン

千九六七年、二月二十日、鎌倉の海岸で一匹のチョウチンアンコウが遊びに来ていた人に拾われた。珍しい魚ということなのでダンボールに入れられ江の島水族館に運ばれ、八日間生きた。たぶんこれが世界一の生存記録である。ずっとさかのぼって、イタリアのナポリ水族館では一八九九年に生きたダルマザメの発光がガラス越しに観察されている。駿河湾の海岸に建っている水族館に勤務する一人としていつかは深海魚が水族館で生きているのを見せたい。(要約)
僕のクラスでは理科の授業で去年の六月からメダカを飼っていた。その目的は卵を産ませてかえらせ、その様子を紙に書くことだ。最初はオス、メス合わせて十匹くらい飼っていて、えさやりや水替え等も、生き物係や、手伝いをやりたい人などが休み時間にしっかりやっていたのだが二週間くらいたつとなぜか次々に死んでいくのだ。エアーポンプや水草や砂利などもしっかり水槽の中に入ってはいるのだがなぜか死んでしまった。死んでしまった理由は藪の中だ。(ことわざの引用)しかしまだ一ヶ月もたっていないままここで終わるのは先生も嫌なようで、結局、飼育小屋にある池から児童がメダカを取ってきて、増やした隣のクラスから五、六匹もらってまた飼い始めたのだ。するとなぜか今でも生きているのだ。しかも卵も水草についていた。かえったメダカの赤ちゃんは前にメダカを分けてくれた隣のクラスのところへいった。なぜ二回目は失敗しなかったのかが不思議だ。急激な環境変化に耐えられなかったのか。だがこれは失敗から生まれた出来事だ。(似た話)
最近、旭山動物園などで野生に近い環境で動物が見られる等で有名だが、水族館にも工夫がある。僕が行ったことのある新江ノ島水族館では入り口から入ってすぐに吹き抜け式大水槽がある。これは本当の海のように横幅はもちろん、出来るだけ高さを深くしようとした工夫で、魚を見るときは上のほうから覗き込む。確かにまるで海にいるようだ。(たとえ)ここには体長三メートルの巨大なエイがのびのび泳げるほど大きな水槽なのだ。しかも岩がたくさんあり隠れ家になるので、縄張り争いがなくなるようだ。そして何とここを通り過ぎると、深海コーナーがある。ここでは実際に深海にすんでいる生物を生きたまま展示している。だが深海魚なので圧力をかける。だから水槽ではなく深海高圧水槽という小さな水槽に一匹ずついるのでなんだか寂しい気がする。そしてそこには何とあのオウムガイがいるらしい。熱帯魚や日本海の生物を展示したところもあり珊瑚の海が再現され、とてもきれいな水槽だ。ここはイソギンチャクなどの軟体生物の展示がすごく良く、水槽の水を見ると肴に負けず、イソギンチャクがとてもきれいらしい。ここがいいところだ。(似た話2)
僕は野生動物も人間のように元の場所と同じような環境の方がのびのび生きられると分かった。もしも僕が将来飼育係の職についたとき元と同じような環境の方が動物にとって心地よいということを分からせてあげたい。(分かったこと)


   講評   mae

 先生は動物園や水族館が大好きでよく行くのですが、ここ最近、いろいろな工夫が見られるようになりました。
去年の夏、しながわ水族館に行ったのですが、以前にはなかった「あざらし館」ができていました。二階に分かれているのですが、一階部分は、円型の水槽になっていて、その円型の水槽の中に円柱状の水中ホールがあります。この水中ホールへ行くのに、水中トンネルを通るのですが、アザラシが泳ぎ回る様子がよく見えるのです。旭山動物園で有名になった「行動展示」に倣って(ならって)、各地の動物園(水族館)が、より自然に近づけた形で私たちに動物の姿を見せるように工夫してくれているのですね。動物も暮らしやすく、人間も楽しめる……、そんな工夫になっているようです。
■題材(前の話・聞いた話) 学校で育てたメダカの話……、確かに野生動物はどんなに気をつけて飼育しても、死んでしまうことが多いです。やはり環境になじめないのでしょうね。「調べた話」での水族館の話も、生物がなじみやすい海の環境にできるだけ近づける工夫をしているということがよくわかりました。ここから、うまく最後の「分かったこと」につながっていっています。さすが理世くん、展開の仕方が上手ですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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