国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   豆まき知識   うさちゃん

 二月三日、今日は節分の日だ。
「鬼はー外。福はー内。」
「鬼はー外。豆はー口・・・もごもご。」
妹と私は、半分ふざけながら豆を外と、家の中と口の中にまきちらかしている。
「おい、あまり家の中に散らかすなよ。」
ふりむくと、鬼のお面をかぶった父がいた。
私と妹はゲラゲラ笑って鬼にまめを投げた。
「いた!何にするんだよ。おまえは、三歳頃、お父さんとお母さんが、豆の袋についてきた鬼のお面をかぶると、ワアワア鳴いていたんだぞ。」
「えぇ〜。そうだったの!」
「お姉ちゃんださ〜い。」
「今は違うにきまっているでしょう!(怒)あれ〜。この間お母さんが鬼お面かぶった姿見てべそかいていたのはだれかな〜。」
「・・・・・・だって・・。」
でも、私にそんな時期があったなんて、創造も出来ない。(小さい頃の私はかわいかったんだなぁ。でもなんで妹は怖がらないんだ?)
 そもそも、節分(豆まき)とは、何なのだろう。そう思った事はないだろうか?今から私が説明しよう。節分は、室町時代に生まれたもので、昔は、季節を分けるという意味だったので、春、夏、秋、冬、に一回ずつあったそうだ。また、豆を自分の年より多く食べるのは、昔の「数え年」と一緒。ちなみに、豆を投げる時の掛け声は、神社によっては「福はー内、鬼もー内。」と言うところもある。これは、古来から伝わる良い鬼もいるからだそうだ。(あぁ、『鬼はー外、豆はー口』は無かった。)
 このことから、節分とは、私たちが考えているよりも奥が深く、古来から伝わっている行事なのだということが分かった。これから私たちは、この伝統行事を守り続けていかなければならない。
 二月四日の朝、雪の中にうもれたアイス豆をスズメが、まるでほじくるようにして食べていた。

   講評   tama

 書き出しの会話がいいですね。「鬼はー外。豆はー口。」来年は私も使わせてもらいます(笑)。にぎやかな豆まきの様子と、鬼のお面をかぶったご両親を見て泣いていた、幼いころのうさちゃんの顔が目に浮かびます。
 豆まきについて調べた後半部分は、新聞のコラムを読んでいるような気がするほど、わかりやすく書かれていますね。題名も内容にぴったりです。「この伝統行事を守り続けていかなければならない」というまとめも、うさちゃんの気持ちが伝わってきて、頼もしく感じられました。このように楽しく行事を行えば、参加者もどんどん増えて、盛り上がりそうですね。
 翌朝、「アイス豆」に群がっていたスズメたちも、まるで一日遅れの豆まきを楽しんでいるかのようですね。

・鳴いて → 泣いて
・創造 → 想像


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