国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   緊張すること   ショウ

「次は、しょう君の発表です。しょう君お願いします。」
 前の人の発表が終わり、僕の名前が呼ばれた。
 僕が通っているワルシャワ日本人学校では、毎年二月、生活科・総合学習発表会という行事が行われる。これは、低学年は生活科の時間に中学年・高学年・中学部は総合学習の時間に調べたことを発表する発表会だ。今年もその準備をしている途中だ。今年は、シベリア孤児のことについて発表するのだが、なかなかいい情報がなくて困っている。一昨年、去年はよく調べることができ、いい発表ができたのだが、今年はそう簡単にはいきそうにない。去年は、ポーランドの気温・気候のことについて調べ、発表した。調べ始めたときから、本番はどんな感じになるのだろう、と緊張していた。発表の日の前日の夜は緊張しすぎて、胸が破裂しそうだった。発表会当日も緊張していた。しかし、友達に
「がんばって」
 と声をかけられ、緊張がほぐれた。堂々とした発表をすることができ、嬉しかった。緊張すると失敗しやすくなるとこれまで思っていたけれど、緊張の中でもいい発表ができたので、自信がついた。c
 母に話を聞いてみた。母は、小学校二年か三年のときに通っていた日曜学校で、クリスマスの出し物として劇をしたらしい。そのときに、一人ずつ聖書の文章を読むことになったが、あまり練習しなかった。当日は、たくさんのお客さんが見に来ていて、母はとても緊張して、頭の中が真っ白になってしまったそうだ。
「我々は」
 と言うところを
「我々々は」
 と言ってしまったらしい。ものすごく恥ずかしく、もっと練習しておけばよかったと後悔したそうだ。
 人間は、緊張することで失敗して反省し、それが次につながることもあるし、いい結果を生んで自信を持って、さらにいい結果を生み出すこともあるということがわかった。これからも、たくさん発表して、どんなときでも、緊張しすぎないように冷静に行動できれば良いと思う。
「しょう君ありがとうございました。次は……」<<主題>

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。生活科・総合学習発表会がもうすぐあるのですね。今週の作文では、去年の発表会で緊張したことが書けました。発表前夜は胸が張り裂けそうなほどドキドキしていたようですが、本番は納得いく発表になってよかったですね。緊張していたからしっかりできるか心配だったようですが、人間は緊張しているくらいの方が集中できるそうですよ。
 お母さんからは、小学校低学年のときの話が聞けたのですね。聖書朗読の間違いは今でも覚えているのですから、きっとよほど恥ずかしかったのでしょうね。その話を聞いて、ショウくんは何かを発表するときは練習をしようと思ったことでしょう。
 結びも工夫できていますね。今年も、「しょう君ありがとうございました。」と言われたとき、ガッツポーズがとれるくらいの発表ができるといいですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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