国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新聞を読みやすく!!   意気陽陽

 新聞というものをまるで読まないと言い切っている人がいる。そうかと思うと、朝手洗いで新刊書の広告を読むのが最大の楽しみだという人もいる。どちらかといえば、私は、行間と余白の読み手であるのかも知れない。そういう意味で私は、新聞を、月一度とか二度でなく毎日立つ縁日のようなものであると見ているふしがある。ということになると一番楽しく、ぴったりしているのはやはり広告欄という名の夜店通りかも知れない。本についても音楽についても、しかるべき欄ではなく、コラムの方から得られる情報の方に生々とした関心をよぶものが多いというのは、情報の活性化の面でちょっと気にとめておく必要のある事実かも知れない。
 僕は新聞は読みやすい方がよいと思う。その理由は二つある。第一の理由として、新聞を読みやすくしないと新聞を読む人が減ってしまうからだ。昔は情報を知るための手段としては新聞とラジオしかなかった。ある情報をいつでも繰り返し見聞きしたい時には、新聞しかなかった。しかし、テレビとパソコンという便利で高度な機械が作られてしまった。テレビは画像を使うことによって新聞より分かりやすく情報を伝えるし、パソコンはとても多くの情報をいつでも何度でも見られるようになった。よって今は新聞を読む人が減ってきている。新聞の1000人当たりの購読人数というデータによると1997年に新聞を購読している人は580人だった。しかし2007年には538人にまで減ったのだ。そのためにも新聞をもっと読みやすくすることが大切になってくると思う。僕は一応、毎朝軽く朝日新聞に目を通しているのだが一面は有名で興味深いニュースが沢山あるので多少読むことができるが、どんどんページをめくっていくにつれて読む気が薄れてくる。その大きな理由として、見出しがあまり工夫されていないという点にあると僕は思う。そういう点において一般の新聞はスポーツ新聞などを見習うべきだと僕は思う。スポーツ新聞は一つ一つの面全体にに大きな写真と分かりやすいカラーを使った見出しがある。すると自分の興味のある記事がすぐに見つかり、読む気が出てくると思う。
 第二の理由として、新聞が見やすくないと読者が困ってしまうからだ。僕は小学校の時、社会の授業で調べ学習をしてはそれをまとめて新聞にして教室内に掲載するということをしていた。「縄文時代の暮らし」や「武士の盛衰」など、色々なテーマについて調べ、他の友達の作文を見てきたのだが、パッと見ただけで読む気が失せるものや続きが読みたくなる物の差は大きかった。読む気が失せるものとしては、ただひたすら文字を書きまくって紙面を埋めたものや、カラーペンなどを遣いすぎて逆に見にくくなってしまったものなどがあった。見やすいものとしては、絵と文字のバランスが取れているものや、色を適度に使っているもの、ところどころにそれに関する逸話などが載っているものなどが面白かった。
 確かにテレビやパソコンの方が便利だし、分かりやすいかもしれない。しかし「いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ。」という名言もあるように、多少飽きて読む気がなくなったとしても、読み続けていくことが大切だと思う。

   講評   sugi

 「新聞は読みやすいほうがよい」という意見は、当り前すぎて、かえって話の展開が難しいかなと思ったのだけれど、ここまで読み手をひきつける内容にまとめたのは、さすが意気陽陽の力量だね。
 特に、第二段落の内容は読み応えがあったよ。新聞とラジオしか情報源がないような時代と違って、今はパソコンもテレビもある。この時代だからこそ、新聞の紙面を工夫する必要があるという話の展開はうまいね。データからは、新聞離れが始まっているとも考えられるけれど、たとえば、テレビと新聞の情報量の差を考えると、やはり新聞は情報源として大事な役割をになっていると言えるだろうね。
 スポーツ紙と比較したり、自分達で新聞を作ったときの話を入れて、実際にどのように改善したらよいか考えてみたところもよかったよ。
 「多少飽きて読む気がなくなったとしても、読み続けていくことが大切だと思う」というまとめは、第三段落までの内容と少し離れてしまった印象があるので、第四段落の内容をもう一工夫できるといいね。

 カラーペンなどを遣いすぎて → カラーペンなどを使いすぎて

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