国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   思いやりがたいせつな動物   ミスターカービィ

島に住む動物と大陸に住む動物とでは、体の大きさが違う。島では大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。島に隔離された動物に見られる、このような体のサイズの変化の方向性が「島の法則」と呼ばれるものだ。捕食者のいない環境に置かれると、大きいものは小さく、小さいものは大きくなって、ほ乳類として無理のないサイズにもどっていくこれが島の法則の一つの解釈である。
 ぼくは、これとよく似た事を知っている。それは、島の動物と大陸の動物の体の大きさの違いだ。たとえば、あの有名なガラパゴス諸島と日本の亀を比べてみよう。ガラパゴス諸島には、ガラパゴスゾウガメというとても大きな亀がいる。ガラパゴスゾウガメは、甲羅の長さが1.3メートル、体重180キログラムにもなる重量のような世界最大の亀で、南アメリカのガラパゴス諸島にしか住んでいない。それと比べ、日本の亀は、ここの亀とはまったく違う大きさをしている。それにしても、何故こんなに島と大陸とでは、こんなに大きさが違うのか、ぼくは考えてみた。その答えは、多分こうだ。島に住んでいる動物には、島だからあまり天敵がいない。しかし、大陸のほうは、とても広いため天敵となる動物が大量に存在する。ようするに、島と大陸の主食者の数で体の大きさが決まるのだ。
 しかし、そのガラパゴスゾウガメも絶滅の危機に瀕している。その理由は、2つある。1つ目は、観光客が捨てていったごみだ。ガラパゴス諸島は、以前世界遺産に登録されたため、観光客がとても多くくることになった。ガラパゴス諸島には、焼却炉があり、そこの住民がそのゴミを始末する。しかし、問題はそこからだ。ガラパゴス諸島で釣りをしていった人が食いちぎられた針をそのまま海に捨ててしまうのだ。すると、例のガラパゴスゾウガメがそれをえさと間違って飲み込んでしまうのだ。2つ目は、食料の激減だ。このゾウガメは、主にサボテンや果物の実を食べる。しかし、それが色々な理由で無くなっていっているのだ。
こんなことがずっと続くと、いつか必ずガラパゴスゾウガメがこの世から姿を消すだろう。島の動物の姿をそのまま残しておきたいならば、人間一人ひとりの心ずかいが大切だ。そうすれば、きっとガラパゴスゾウガメやガラパゴス諸島にすんでいる動物たち(島の動物)がずっと生き残っていてくれるだろう。 このようなことから、ぼくは、すべての動物が生きるのには、様々な動物の心ずかいや思いやりの心が必要だ、ということが分かった。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。「島の法則」の文章はよく入試で出題されます。食べ物をたくさん食べるから大きくなるという単純な問題だけでなく、体の大きさには環境も大きく影響するのですね。「環境」に視点を置いて感想文を書くこともできそうです。
【第一段落】
 いい要約です。筆者の言いたいことをしっかり書き出すことが出来ています。
【第二段落】
 実例もいいですね。長文とどういう点が似ているのか、なぜそのような結果になるのかうまくまとめることができています。
【第三段落】
 話題をうまく広げることができました。捕食者がいないので大きくなる一方かと思いきや絶滅の危機に瀕しているのですね。話の広げ方はいいので、方向を考えてみよう。感想文全体を通していいたいことをまず決めてしまうと書きやすいかもしれないね。
【第四段落】
 「動物が生きる」ということに視点を置くよりも、「動物達の体の大きさは」というところに視点を置くと、長文、実例共通の「思ったこと」が書けそうです。
           

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