国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   それでいいのか?   モカ

 日本のリンゴは、なえ木を導入して明治から始まった。それは、ようやく百年を越えたばかりだ。外国を旅してみると、一目瞭然だ。今日、日本のリンゴほど見栄えのするリンゴは世界のどこにもない。また、そうした外観への極度のこだわりは、リンゴだけではなく、日本の果樹生産の一般的風潮にすらなっている。料理を目でも食べることが身についている日本人にとって、より美しい果物を食べたいということは国民性といえるかもしれない。この奇妙な日本人の美意識にはいささかのきどう修正の必要がある。
 おばあちゃん宛に何かが届いた。縦、二十七センチ。横、四十センチ、の箱。箱、開けていいよ!と言われたので開けたみた。ダンボールの箱を開けて、包装紙を取って。なんとこの包装紙はすごくキレイな包装紙だった。感動してた。また箱を開けて、やっと中身の正体がわかった。かにゆばだった。びっくりしたことに、箱はほとんどすきまがある。ダンボールがでかすぎだ。
「家族みんなでこんなでかい箱にこんだけぇ・・・・・」
「ありえない」
ある日の夕食にかにゆばが出てきた。おいしそう。一口食べてみる。うっ・・・・おいしくない。外見にこだわりすぎ。外見にだまされたぁ。人それぞれの味覚によるけれど・・・・
 おばあちゃんが中学生のころのリンゴは今よりはるかにおいしかったらしい。外見もそんなに悪くなく普通だったらしい。今のリンゴは外見にこだわりすぎ・・・・・見た目キレイすぎ!昔はぜいたく品で病気のときしかなかなか食べられない。もらったときはうれしかったらしい。
 熟慮の上というように、人間にとって本当に大切なことは外見より味のほうがいいと思うので、よく考えたうえで、本当に外見だけでいいのかと思った。

   講評   yuta

◆要約は、工夫していい長さでまとめられています。以下の2点は、つなぎを変えるといいでしょう。
▽外国を旅してみると一目瞭然だが、今日、日本のリンゴほど
▽国民性といえるかもしれない。しかし、この奇妙な
◆「縦、二十七センチ。横、四十センチ、の箱」。大きいですね。包装紙もすごくキレイ。ワクワクするね。また箱を開けて、やっと中身が出てきたと思ったら、正体はかにゆば。「こんなでかい箱にこんだけぇ……」。 残念ながら味もイマイチだったのですね。カニと湯葉という高級な組み合わせに、送る側もだまされてしまったのでしょうか……
◆おばあちゃんが中学生のころのリンゴは、今よりはるかにおいしかった。病気のときに食べられる特別なもの。純粋においしかったのだと思います。しかし、その出発点から時が経つうちに、いつしか見かけだけにこだわって味はおろそかになってしまったのですね。
◆『人間にとって本当に大切なことは外見より味』。『熟慮の上』というように、“本当に外見だけでいいのか”と、しっかり考えなくてはいけないね。
      
☆作文をインターネットで送る場合は、項目シールのかわりに(要約)(前の話聞いた話)(ことわざの引用)(一般化の主題)というキーワードをカッコ書きで書いておいてください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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