国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自ら旅立つ   いしか

 日常の惰性的な生活の中で閉ざされた私たちの心を、旅は開かれた、予感に満ちたものにする。旅先で見たものや聞いたものは、しばしば私たちに新鮮な驚きを与え、旅先で出会った出来事はしばしば私たちにつよい感動を与える。それは、人間がもともと持っている生き生きとした感受性を取り戻す事である。ふだんの生活、日常生活の惰性から自己を解き放つ事なのである。旅では日々は私たちにとって新たならざるをえない。そして日々新たである中で、よりつよく私たちの好奇心は突き動かされ、働くようになる。人は旅をすべきである。
 そのための方法として第一に、好奇心を持つことだ。例えば、私の友達に、世界史、その中でも特にエジプト史に興味のある人がいる。その子は、エジプトの話を語りだすと止まらなくなり、勝手にヒートアップして私たちは何を話しているのか理解ができないというくらい、エジプト大好きで、小さい頃にエジプトのピラミッドの本を見て感動したのが、好きになった理由だそうだ。前に世界史の授業で、エジプトについて教えてもらったときは、先生の言うこと言うことにわざわざ解説を付けてくれて、とても分かりやすかったということもある。この子がエジプトを好きなのも、一種の好奇心によるものであるように感じる。何事にも好奇心をもって勉強することはいい事だと聞くが、それは本当だと思う。今やっている「エジソンの母」という伊東美咲が出ているドラマがあるが、そこにでてくる小学校一年生の男の子は好奇心旺盛で、「一たす一はなんで二なの?」などと、先生を質問攻めにしている。自ら興味関心をもって勉強に励んでいない私にとって、このドラマを見て、この小さな男の子から勉強の根本的なものを教わったのだ。
 第二の方法としては、若い人が旅に出やすい環境を作る事である。今は昔に比べて交通機関も発達しているため、船で何日間も揺られて外国に出たりといった大変な思いをしなくてすむ。昔、外国に旅立ったたくさんの文学者や、政治家は、西洋の文化を学ぶために日本を出発し、帰ってきてそれを伝えた。(歴史実例)今日本は西洋らとほぼ対等に関わる事ができているが、さらに日本の文化をよりよくしていくためにも、西洋のよいところをもっと学ぶことも大切なのではないか。しかし、今この不安定な世の中では常にテロの脅威と戦っている。日本はまだ安全かもしれないと思っているかもしれないが、いつテロリストが飛行機をハイジャックするかなんて分からない。このような状況ではやはり旅にでるのが怖くなる。一刻も早く平和な世界が訪れるように、祈るのが精一杯である。
 確かに、日常生活を大切にするという考えもある。毎日会う友達とクラブをしたり話したりする事はとても楽しい。このまま時間が止まってしまえばいいのにと思うことも多々ある。しかし、人間は受動的な生物ではなく、活動的な生物である。自ら行動し、自分の心をつよいものにしていくのが大事なのだ。

   講評   huzi

 2回の代講になりましたが、今週からはまだ私がお話しますね。元気いっぱいの作品を仕上げることができました。担当の先生も感心していました! 話題の豊富さはいつもどおりだね!
  人は旅をすべき。【是非の主題】は明確ですね。旅行は、物理的移動で新しいモノを見るということ以外に、心の旅のきっかけにもなります。移動しなくてもできる、心の旅もあるけどね(いろいろな経験や読書、音楽、映画など)。
 いしかちゃんは、物理的移動にしぼって、【方法】を展開したね。個々が好奇心をもち、旅行に出かけやすい安全な社会を作ること。エジプト好きの友達は、いつかエジプトを旅行して、自分の好奇心の源流をたどるのでしょうね。そして、【方法】2にあるように、安全な旅行のためには治安が守られ、国際協調の必要性があると感じ、さらに、日本人として外国人に伝えるべき文化も大切にしなければならないと気づくでしょう。このように考えると、旅行の意義は大きいですね。
 【反対意見理解】は、短いですが、実感から生まれた、共感の高いひとことになっています。【自作名言】も◎。受動的な生物ではく、受けた経験から新しいモノを創造する。それが人間であり、きっかけになるのが旅行なんだろうね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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