創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学は記述から   大卓

「コトバとはあいまいである。」このようなメッセージをこの文章からある程度悟った時、ぼくはとても驚いた。なぜならば人によって感じ方は違ってもそれを表すコトバが「あいまい」では表現できないでないか。しかしスイスの言語学者であるソシュール(1857〜1913)はまず、コトバの表記はいい加減であるという。例えばイヌを何故イヌというのか。別にイコでもイポでも良かったのだ。さらに多くの人は、世界にあらかじめ何らかの実体があって、それに名前をつけていると思っているのだという。つまり人間が名前を付けたその瞬間名前を付けたものが実体として出てくる  。そういいたいのだ。だがここで冒頭の文を思い出して欲しい。「科学とは記述から始まる。」という文を。そう科学はコトバを使うのだ。となると矛盾が生じかねない。皆さんご存知の通り、科学は論理の世界。もちろんはっきりしない事など言語道断である。しかしソシュールは「言葉はあいまいだ」と定義している。その「あいまいなコトバ」を使って科学をしてもいいのだろうかという話である。つまり結論から言えば「言葉は厳密化されるべきである」と言う事である。
「コトバは厳密化されるべきである」と思う第一の理由はあいまいなコトバだと誤解を招くからだ。一つのイメージから描き出す実像は人それぞれだからだ。ぼくも友達(以下Large A  LA)の約束で指定場所に行ったら、まだLAのやつが来ていない。「ったくあいつ何やってんだ?!!」とキレ気味にLAに電話。するとこちらが口を開くがはやいか電話口から「オマエ、今どこにおんねん!!!」と怒鳴られた。「オマエこそどこじゃ!!!」と怒鳴り返すと約束場所と思っていた北口でなく、LAはなんと南口にいたのだ!
第二の理由は厳密化すればだれにでも分かるからだ。携帯電話の加入数が激増している。益々厳密化されねばならなくなるだろう。
確かにあいまいがいい場面もあるだろう。しかし「全てに利く薬は何にも効かない」と言う名言があるように厳密にすればよいのではと思う。

   講評   kira

 大卓くん、こんにちは。要約の部分で449文字は、ちょっと長いかなあ。でも、自分らしい言葉で問題点を絞って展開している力強さがあって、いい文章です。考える作文になっているね。
 曖昧さが混乱を呼ぶ体験談も、ぼくとLAとの友だちだからこその丁々発止のやりとりが愉快に書けました。双方切れ気味だから引き分けかな。
 第二の理由ではデータを数字とともに引用して、その解釈を添えてね。それであと200文字は増えるはず。
 最後の「あいまいがいい場合」もくわしく説明を入れてください。どんなケースだったかな。「厳密にすればよい」のまとめも主語のある(厳密な言葉による)一文に仕立ててください。これでさらに200文字は増えると思います。
★次回は3月1週にチャレンジです。1200文字頑張ろうね。


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