国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然のあり方   サニー

 「きたねぇ。ぬけねぇ。やりたくねぇ(笑)。」
と言う人も中にはいるが、ほとんどの人が大きくて邪魔な雑草を汗をかきながら頑張って根こそぎ引き抜いている。僕の学校では、夏に草むしりをする。学年ごとに分かれて一生懸命草を引き抜いていく。見た目がだらしないから抜くというのは一理あるし、抜き終わった後の達成感を覚えるというのもわかる。でも、花壇に生えている雑草は栄養を取ってしまうし、見た目が悪いから抜くというのは別として、まるで産毛のような小さな雑草まで抜くのは僕はいきすぎていると思う。子供にとっては、少しでも自然に囲まれた生活を送ることができるといいと思う。それに、雑草というものは来年には生えてきてきりがないし、この雑草を放っておいてもたちまち冬には枯れて、やがては土に返るのだ。また、たかが雑草でも、一応は植物なので光合成はする。だから今問題の地球温暖化を、とても微弱だが、食い止めることが出来る。更に、引き抜いた草もやがては焼いて捨てるのだから、それも環境に悪い。僕なら、ブタクサなどの見た目の悪い冬を越す丈夫で大きいものだけを抜いて、低い20cm位の草は放っておく。自然は、見た目も大事だけど、人が手をくわえるよりも、そのままの自然な状態がいい場合もあると思うからだ。
 昔、僕の祖父母が子供の頃、都会にもカブトムシやトンボがたくさんいて、周りには田んぼがたくさんある田舎の町並みだったらしい。しかし今では開発が進んで高層マンションや工場がたくさん出来て、交通網が張り巡らされ、すっかり都会になってしまった。日本は戦後、環境に悪影響を与えながら急速に発展し、人にとって便利な社会になっていった。しかし、これは少し理不尽なような気がする。人のために発展しているのに、人や自然、環境全体に被害を与えている。そして生態系が崩れて人類の危機がやがて訪れるだろう。昔の人は、発展した平和な未来予想図を計画し、実行しようとしただろう。しかし、その次の社会は考えなかったのだろうか。国が発展したら他の代償を払わなければならない。発展するには環境に危機を与えることになる。こんな未来予想図を昔の人は考えなかったのだろうか。今そんな社会の日本は、これまで一気に発展した分、環境に配慮しなければならない。これから世界のすべての人民一人一人がこのことを気にかけて、環境悪化をくい止めなければならない。しかし、そんなことに気にもかけれないほど貧しい国には、発展している国が援助してあげなければならない。もう、地球が危機に陥っているというのに国同士が争っているなんて状況はあってはならない。全ての国が平等で争いのない社会を築かないと、人類だけでなく、地球全体の運命が危ない。
 土とは、環境にとって最終到達地である。草も木も動物も人もやがては土に返り、またそこから新たな生命が生まれる。「やはり野に置け蓮華草」ということわざもあるように、<自然は自然に、人工は人工に>そんな社会が出来るといいと思う。我々人類の都合だけで環境を破壊してはならない。それは結局自分に返ってくるのだから。
「あぁ、疲れた。でも、なんだかなぁ。草むしりって、程度があるよな。」
僕は、草を引き抜きながら友達につぶやいた。

   講評   komiko

サニーくん、こんにちは! 今回の清書では、第一段落を省いたあとに「書き出しの工夫」と「書き出しの結び」を加えてみては、と提案してくれて、私も新鮮なアイデアに驚きました。こうしてまたサニーくんらしさが伝わっていきますね。よく思いついていただきました!

 次の金曜日は、言葉の森がお休みをいただきます。次の電話は、三月七日(金)です。「進級試験」でので大事なポイントがしっかりと全部入るようにすることと、目標の字数をこえることが合格につながります。「がんばったこと」か「料理を作ったこと」のうちどちらかで書くことを見つけておいてください。「あなうめ三問テスト」も出しますので、しっかりと音読をしておいて下さい。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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