創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然破壊を止めろ!   クララ

  私の家は都内にはめずらしくほそうされていず、道ばたには草が生えていた。となり近所には古い家が多くて、敷地からはみ出した樹木の茂みが路上に日かげをつくった。女の子や小さい男の子が草の葉を引っぱっているのを私はよく見かけた。彼らはこの路地で地球のかけらを発見していた。しかし人は自分の庭に出てきた雑草は血眼で引き抜いてしまう。このように町中の雑草に対する人間の態度は時と場合によってさまざまである。
  お母さんはよく私に
「富士山に登ろうね。」
と言ってくる。その理由をお母さんに聞くとお母さんは景色がきれいからという。でも、家の庭に雑草が生えるとお母さんは私に
「クララちゃんそこの草抜いといて。」
と嫌な顔をしながら言う。私が美しい花を踏みそうになったら怒鳴る。
「クララちゃん気を付けなさい。お花がかわいそうじゃない。」
と言う。私は意味が分かんなくなってしまった。お母さんは富士山みたいな自然の物に雑草が生えていると美しいと言う。なのに家に帰って雑草を見つけたら抜いてしまう。矛盾だと感じる。家の庭と富士山は何が違うのだろうかといつも悩む。もしかしたら人間は自分の庭がきれいでないと落ち着かないのかもしれない。
  お父さんに草むしり の経験のことを聞くと
「パパは大学生の時、水泳クラスのアルバイトをしたんだよ。時々天気が悪い時、水泳が中止になるから、草むしりを手伝った。そこは急な坂だったからすごく疲れたな。坂の下から上に向かって草刈りをしたんだけど坂の上まできた時、後ろを振り向こと、とてもきれいなっていたから友達と一緒に喜んだ。パパはまるでウサギのように軽やかに草刈りをしたんだよ。早く終わったな。」
と懐かしそうに答えた。私は
「へぇ。NEW HAMPSHIREではパパはいつも、自然は雄大できれいだね自然の草花は素敵だね。なんていつも言っているのに大学の校庭の草はいやなんだね。」
と呟いた。そうして一言
「えらいね学校を手伝って。」
と誉めてあげた。
  パパを誉めてあげたがここでも矛盾を感じる。私は開いた口が塞がらなかった。どうして大人は矛盾したことを平気で言うのだろう?言っていることとやっていることが違う。
  人間にとって自然とはどうしても必要だ。今学校で理科の授業に人間と自然の関係を学んでいる。それで、その一つの関係が空気だ。私たちは酸素をすって二酸化炭素を吐き出す。その反対に自然に生きている植物は二酸化炭素をすって酸素を吐き出す。植物のおかげで私たち人間は生きていける。植物がなかったら私たち人間は絶滅していたかもしれない。世界の中で人間と自然の関係がとても重要である。でも、お父さんやお母さんの会話からも分かるように、皆は人間と自然の関係が重要であることを気付いていない。気が付いていたら矛盾がなくなる。自然への見方が変わるだろう。そのためには自分の庭は自分のための物と考えるのではなく、自然の一部と考えられるようになったら矛盾がなくなるのにな。

   講評   yasu

 クララさん、最後に「そのためには」も入って、内容の濃い清書になったね! お父さんやお母さんに読んでもらうと、きっと矛盾に気づいてくださることでしょう。そして、その矛盾を教えてくれたクララさんの成長を、喜んでくれるにちがいありません。
                   

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