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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   みじかな自然   清原和博

 私の家の前の路地は、三年前までは散歩道として利用されていた。そして、その道は舗装されていていず、草が生え、また、子供たちのたまり場でもあった。あるとき、となりの家のおばあちゃんがお花の材料にエノコログサをとっていった。ところが翌春、そのおばあちゃんが、あざやかな花を咲かせたスミレの花をぬいてしまった。人間とは矛盾した生き物である。しかし、私は「雑草の花のようだ。」と言われても怒らない。
 前にお母さんに、昔どんな遊びをしていたのか聞いたことがある。例えば、雑草で「茎相撲」などをしたそうだ。今では、だれも雑草には目もくれず、雑草はひきぬいてしまう。そういう身近なものを工夫して使うことができなくなったのは、もともと作られた便利な物を使っているからだと思う。
 最近、問題になっている地球温暖化という二酸化炭素の増加は、木の切り過ぎによって起こっている。その具体的な例として、えびの輸入が挙げられる。えびを輸入することで、輸出国側のマングローブの木が切られてしまう。その結果、輸出国側の環境や世界にも悪い影響を与えてしまった。
 人間にとって、自然とは、人間が生きるために必要なものを与えてくれる存在であるはずなのに、その自然を人間が自ら破壊してしまうということは、自分の首を自分でしめているようなことと同じであることに、早く気が付かなければいけないのではないかと思う。

   講評   kira

 清原くん、こんにちは。「人間とは矛盾した生き物である」と感じさせられる文章でしたね。自然を愛すると言いながら、ちがう場面では平気でそれを壊しているのですね。
 お母さんから、雑草で遊んだお話を聞いたのね。先生も学校の帰りに強そうな草を一生懸命探して、対決していました。今では、同じような体験をする時間も場所もなくなってきていますね。その分を埋める様に手のこんだおもちゃができました。
 地球温暖化の原因である二酸化炭素の増加について、一見関係ないように思えるエビの輸入を考えました。私たちがおいしく食べているエビフライや、天ぷらそばの上のえびは、貴重な原生林をつぶしてつくられているのですね。
 「自分の首を自分でしめているようなこと」に早く気づきやめなくてはならないとまとめました。とてもいい結論なので、ここはじっくり三つくらいの文に分けて書いてみよう。


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