国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   愛情のある躾   かせり

本質的な問題に気づくには小さいときからのものの考え方、家庭内での躾、などの色々な要素が入り組んでいる。そのため、親が躾をてきとうにしていれば、子も同じようになるし、きちんとしていれば子そうなる。私は子供の成長には家庭での愛情のある躾が大切だと思う。
 第一の理由に、愛情のある躾があれば善悪を判断する力を身につけるからだ。私は、冬休みに青木和雄さんが書いた「ハードル」という本を読んだ。その本はいじめや虐待のような重い内容について書かれていた。2巻の最期のほうに、長い間親から虐待を受けていた子供が相談している場面があった。その時、彼は母にお金をとってこい、といわれまだ中学二年生だった彼は働けず、友達にカツアゲをしてしまったのだといっていた。私は彼は親から虐待を受けているため、愛情を受けず、なにがよくて、なにが悪いか、分からなかったからそのようなことをしてしまったのだと思う。
 第二の理由に、親からの愛情を受けなかった子供は、他人にも愛情を与えることができないからだ。私は先日「イットと呼ばれた子」という本を読んだ。その本の主人公も虐待を受けていて、無残な幼児期を送っていた。読み終わって、あとがきをよんでいるときに、筆者が「虐待を受けたほとんどの子供たちはどのように子供を育てていいのか分からず、自分の子供にも暴力を振るってしまい、サイクルのように、永遠と続いてしまうのだ」とかいていた。VIC州の調査で、虐待を受けていると疑われる子供は約2万5000人もいるということが分かった。もしこの子供たちがそのまま大きくなってしまったら、またこの倍の数の子供たちが虐待を受けるだろう。私はそのような子供たちはちゃんとした大人が愛情を与えながら躾するのがよいと思う。
 確かに、愛情だけでは立派な大人にはなれないし、自立することもできない。しかし、「明日の朝が仕事を完成させてもってきてくれるわけではない」という名言のように親が愛情のある躾をしないと子供は立派になれない。躾をしないでほうっておけば偉大な人にはなれないのだ。そのために、子供が成長するには親の愛情のある躾が必要だと思う。

   講評   tama

 子どもにとって、いちばん身近な大人である親が、責任と自覚をもってしつけをしなければならないのは当然ですが、その根底には、深い愛情が不可欠なのです。愛された記憶のない子どもは、常に不安な状態であり、愛されるためにはどうしたらよいのかわからないのでしょう。豊富な読書経験から、親の言いなりになって悪いことをしてしまう子どもの実例を見つけ出すことができました。彼らは、善悪の判断基準も曖昧であったにちがいありません。
 「虐待が虐待を生む」という話は、テレビや新聞を通しても聞いたことがあると思います。「約2万5000人」という具体的な数字を入れたところなども、非常に説得力があります。さらに付け加えるなら、親からも愛情をたっぷり受けて育ち、大成した偉人の例を挙げてもよいでしょう。(エジソンなど)

【反対意見への理解・名言の引用】 たしかに愛情と勘違いした過保護、過干渉などは、子どもの自立を遅らせます。しかし子どもの成長の土台には、愛情が必要だということです。名言もOKです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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