創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ヨーロッパにおけるりんごの(感)2回目   かのし

 欧米と日本の考え方がまったく違う。欧米では外観より味をこだわるポリシータイプなので、大衆の中で育ち、生食用・加工用・料理用と多彩な用途に分かれている。しかし、日本では味より外観を極度にこだわっている。料理を目でも食べることが見についている日本人にとっての国民性といえるかもしれない。そのための影響か、りんごの栽培方法も違う。欧米では自然に任せて充実に育ち、味を求める。日本では、りんご園の地面を銀色のビニールで覆い、反射光を利用してりんごの尻を着色させ、さらにりんごをひとつずつ手で180度回してまんべんなく光に当てて着色させる方法であった。この方法は欧州にはまったくない方法であった。さらに言うと、日本では、いろんな果物を紙袋で覆って育てます。この紙袋の役割は多雨・多湿の風土の中で、病害虫の被害防止として使われている。しかし、そのかわりに、糖度は下がり、味は確実に落ちる。なぜこのように味を犠牲してまで外観を極度にこだわるのか、美しくなければ買わない消費者が悪いかも知れないし、外観重視で値段をたたく流通機構に問題があるかもしれない。そして、まずくなるのを承知してやっている生産者が悪いかもしれない。など、意見はさまざまであるが、要するには、日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要があることである。
 外見のメリットは、外見が良ければ良いほど、惚れ易くなったり、買う気が出たり、味が美味そうに感じ取らせるようにする役割がある。例えば、服屋でクールでなかなか見たことがない色合いや形を見ると外見が良く見えて買いたい気持ちが湧き出てきて迷ってしまう。しかし、値段を見ると高価だった。覚悟を決めて買ってみる。しかし、実際に着てみるとかなりきつく破けてしまいそうで、結局着ないまま誰かにあげるハメになる。自分が損になってしまった。つまり、デメリットは外見が良ければ良いほど質量や使いやすさなどが欠けてしまったり、使ってみると使いこなしづらく、あきらめてしまうこともある。
 中身のメリットは、中身が良ければ良いほど、便利性が向上したり、質量が良くなったり生活にとって楽になる。そして、味も美味くなることもある。例えば、スズメバチの揚げ物・・・思い出したくもないが・・・見た目は怖くて、不味そうに感じる。でも、勇気をもって食べてみると・・・意外に初めての味で、焼肉というか・・・ステーキというか・・・そんな感じのかなり美味すぎる味だった。美味すぎて、すべて食べた。やはり外見は嫌だけど、中身はすごく美味い。そういうものがあるんだなっと実感できた。しかし、デメリットは味がいいと分かっていても、外観が悪いと、食べる気がしない。さらに、使おうとする気持ちも出にくいこともある。
 これらを見てみると、人間は地方によって考え方も違うからこそ、やり方も違う。しかし、両方とも共通点なのは外見を優先とするか、中身を優先とするかをはっきりと分かれている。どちらもすばらしくて、良いと思うが、悪いところはほぼ同じことだと思う。しかし、外見と中身を両立させるのはかなり難しいことだと思う。少しでも良いから、逆の立場を考えて見ると、見方もがらんと変わることも多い。人間はまだ子孫に伝える時間がたっぷりとある。だから、外見が良いとか中身が良いとかではなく、外見と中身を見る姿勢を作らせるようにしてほしいと願っている。

   講評   nane

 今日は、長文の問題がたくさんあって大変だったでしょう。
 読解マラソン集の問題は、これからも第4週に出すから、家であらかじめ読んでおくといいよ。読解マラソン集は、いずれも大学入試レベルの文章だから、読むだけでも力がつく。
 今回の清書は、敬体を常体に直すことを中心に取り組んだ。この「常体への統一」は、実はいちばん大事なところだから、これから書く文章でもよく注意しておこう。
 次回、3.1週は作文のテスト。全項目ができるようにがんばろう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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