低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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親子の愛情 アトム
本質的な問題に、どんな点から気づくのか、そういうものが、どんな状況からでてくるかというと、それもその人の本質によるものであると思います。これはいろいろな要素が考えられます。小さいときからのものの考え方、家庭内での躾、いろいろな要素が複雑に入り組んでいるわけです。わがまま放題にして育ったのでは、そういうことを感じ、ある方向へ持っていく機能、考え方が生まれてこないと思います。ですからたとえ小さなことでも、自分がどういう立場にいるのかということを早くから家庭の躾や、親の愛情で、それを感じさせることも可能だと思います。
親子対子の愛情は古典的、本能的なものですから、経済的に貧しくても、暖かい家庭的な愛情というもののある家は幸福です。ちゃんとした人物が出てくるのではないだろうか。
子供の成長には家庭での愛情ある躾が大切だと思う。
第一の理由に、子供は親からの愛情のある根気強い躾によって善悪を判断する力を身につけるからだ。人間として、善悪を判断するということはとても大切であり、それは他人から教わることではなく自分の親から教わるほうがかなりためになるのである。
僕も親(特に母親)からはとても厳しく、かつ愛情をこめて善悪の区別を教わった。いちいち一つ一つの物事に関して善悪を説明されるのはしんどかったのだが、そこは親ということもあって素直に受け止められた。今となってはいうまでもなく反撃して切れていたと思うが、当時は母親のことを絶対と思って服従していたとしか思えない。
第二の理由は親からの愛情を受けなかった子供は、他人にも愛情を与えることができないからだ。人間関係による意識調査によると、身近な人とはより密接なコミュニケーションを求める傾向について、夫婦、親子間で本音を話していると答えた人は75パーセント、話していないと答えた人は19パーセントであった。この19パーセントの子供はとても深刻な状態にあって、会話が成り立たないという事実から、親とのコミュニケーションによって善悪の区別がしっかりとなされていないことにより将来的に、人間性というものがかけてしまうのではないかと思う。
たしかに、子供はそれぞれ生まれながらに持っている素質というものがあるだろう。しかし「ロバが旅にでたところで、馬になって戻ってくるわけではないという名言があるように、親の愛情ある躾がなければ、子供は立派な成長を成し遂げることはできないのである
講評 sarada
素直に親の教えてくれたことが絶対と思い、善悪の判断を身につけていったアトム君。そして、今は反感も感じるのかな? けれど、それはやはり善悪の判断力が培わされたからこその反感なのでしょうね。子供は、親の教えてくれた根底から自立し成長していくものだと思います。その根底には愛情があるからこそ、受け継がれていくのかな。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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