国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   出会いを求めて   PINPA

 生まれてまもなくの赤ん坊は自分の欲望を叶えるために泣いたり笑ったりする。そして、その後はいはいを始め立ち歩き、また言葉を発したりと急速に育つ。幼稚園に入園する頃になると、子供は先入観を持たないために様々なことに興味を持ち貪欲に経験を積んで成長していく。大人になっても忘れないものというのは、好奇心旺盛な幼少期に覚えたというもの数多くある。『三つ子の魂百までも』である。私達は新しいことを吸収するためにも、たとえ幼少期でなくても、どんなにおじさんおばさんになってもこのように好奇心をもって生活をするべきだ。
 その第一の方法として様々なことに興味を持つことだ。私の学校では『職業人に学ぶ』といって警察官、医者、弁護士や音楽家など色々な職業の卒業生や保護者などの講演を聞く機会が先日あった。私は普段お目にかからない大学教授と知っているようでどんな仕事をしているか知らない会社員の方から話を伺った。特に会社員の女性の話は、普段会社員いわいるサラリーマン(まぁ女性意だったので彼女の場合はOLだが)の仕事と言うのは具体的にどのようなことをしているのか不透明だったので、それを知ることの出来たとてもよい機会となった。このようにただ講演会なんて面白くない、つまらない、かったるいとマイナス思考で考えずに少しでも何か得れるものがあればと興味を持って話を聞くことで好奇心を働かすことが出来るだろう。絵本『おさるのジョージ』の主人公(猿なのでというよりは主猿公!?)のジョージのように知りたがり屋になることが大切なのだ。
 第二の方法として新しいことを多く学べるような環境を設けることだ。どんなに学びたいと言う意欲があっても学ぶ環境が整っていなければ、その好奇心は劣ってしまう。実際に発展途上国など貧しい国では勉強したいが、お金がないのでとか家族を養うためにという理由で何の罪もない子供たちが学校にも勉強をすることが出来ない。そのような悲劇をなくすためにもやはり環境は整えるべきなのである。明治維新後の日本は鎖国の間に一切シャットダウンしていたか外国の文化を学び取り入れるために、津田梅子のような女性も含め若い留学生をヨーロッパに派遣した。またもっと時代をさかのぼれば聖徳太子が生きていた時代では小野妹子を初め多くの若者が、その当時最も栄えていた現在の中国に当たる隋に使者として送られていた。当時、海を渡って隋に行くのは命懸けであったが、新しい文化や学問のためならば努力や手間隙を惜しまなかったのであろう。その努力や手間隙、そして意欲があってこそではあるが、環境整備も好奇心を常にもつには重要なのである。
 確かに広い範囲のことを学び浅い知識になってしまうのは困る。一つのことを真っ直ぐ深めていくのも学問の上では必要である。しかし好奇心なくては、その深い知識を得るまでの過程も困難である。好奇心があるからこそ自分の専門分野や学びたいと言う意欲のわく分野に出会うことが出来るのである。学ぶこととは突然現れるものなのではなく、好奇心を持ちじっくりと向き合うことによって達成されるものなのである。松尾芭蕉は人生とは旅であると考えた。私達は人生を常に旅のように広いアンテナを広げ、新鮮な空気に触れる。そして人だけではなく学問や文化、そのほかなんでも様々な新しい出会いを求めて生きていくべきなのである。

   講評   hota

 私がPINPAさんの担当になってから、今学期で1と3/4年です。なんだか、あっという間でしたね! いつかは来る卒業の日。残り1ヵ月になりましたが、その間、思い切りいい作文を書いて卒業にしてくださいね。

★次回はお休みで、その次は13日です。この時に1週目の進級テストの課題で書きましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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