国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日0 今日1301 合計1301
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人の性質   ハオハオ

 島では大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。島に隔離された動物に見られる、「島の法則」と呼ばれるものだ。なぜ島では動物のサイズが変化するのだろうか?一つの要因は捕食者であろう。だからこそ、捕食者のいない環境に置かれると、ほ乳類として無理のないサイズのもどっていく。動物に無理のない体のサイズがあるように、思想も人類に似合いのサイズがあるのではないか。日本よりさらに小さな島にいて、大思想を持たないしあわせといくばくかの劣等感とを日々あじわっている。
 私が、「島の法則」を発見したのは山の中だった。家族で登山中に、太くて長いみみずをみつけた。私の家のまわりはアスファルトなので最近見ないが、私の記憶だと、五センチ前後で細いはずだった。そこで土地のちがいを感じた。太いみみずがいた場所は、山の中で、木がたくさんはえている。だから腐葉土も勝手に出来て、栄養がたくさんあるのだろう。しかし、私がみる五センチ程度のみみずは、近所の公園の花だんの中などだったはずだ。排気ガスや酸性雨のふりそそぐ都会のちょっとした草木の中では、あまり栄養が足りないのだろうなと思った。人間もたぶん土地によっていろいろかわるんだろうなと思った。例えば、音楽。沖縄などの南のほうの島の音楽はスローで、のんびりとした音で、夏にたたみの上で昼寝をする時とか、えんがわにいても車の音とかはしない静かなところでカルピスを作った時になる氷の涼しげな音のような雰囲気がある。しかし、私がよく聞いたり、ドラマの主題歌や、店で聞く音楽は、赤や黄色の派手なライトをあびて歌うような曲だ。高層ビルの下を歩くサラリーマンや、営業の人とか、渋滞の時のクラクションの音のような、スピーディで、イライラとした人の心を表しているかのような速い曲もある。あまり、リラックスする時に使う曲ではなさそうである。こういう風に人は場所によって似たようなかたちや物の表し方になるんだろうな、と思った。
 今は絶滅した動物で、恐竜がいる。恐竜が絶滅した理由は私が調べただけで、五つもあった。一つは、大きないん石が落ちてきたため、ちりやガスが舞い、日光をさえぎり、草木が枯れ、草食動物から、死んでいった。二つ目はたくさんの火山が噴火し、地球を守っていた空気の層が敗れ、有害な物質が降り注いだ。三つ目は恐竜同士で、病気をうつしあった。四つ目は、毒のある植物をたべたため、毒が身体の中にたまっていった。五つ目は、気温が変わって卵がかえらなくなった。ということだ。すべてに当てはまるのが、土地の変化だ。三つ目の病気をうつしあうのは土地の変化というのかは分からないが、挿絵では、雪のようなものが降っているので一応、土地の変化なのかもしれない。人も同じだと思った。よく、ぜん息の人が、田舎に引越したりすると、ぜん息の発作が全く起きなくなったりする。きっと、生物はそういう風に出来ているんだろうなと思った。
 私は、この作文を書いて、生物は、「朱に交わればあかくなる」の精神を持っているんだろうなあと思った。あるいは、「類は友を呼ぶ」だ。みみずにしても恐竜にしてもぜん息もちの人にしても、すべて環境のおかげでいろいろといい方向や悪い方向に進んでいく。だから、その人や動物にとって、いい環境をつくることが大切だと思った。私の家の家には、本がたくさんあるのだが、本を読む子供にするために、少しずつ、本を増やしたり、本がある環境にしたそうだ。それを聞いて、私の本好きは人工的なものなのだろうかと、思ってしまった。

   講評   kaki

長い感想文でしたが、ちゃんとパソコンで清書ができたね。
あと、1ヶ月で6年生です。3年生で出会った美奈子ちゃんが、もう6年生になるなんて、成長を感じます。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)