国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   料理と私   スケートねこ

 「今日は私が作るよ」(書き出しの工夫)
 私は、料理を作ることが好きだ。小さいころから時々母の夕食の手伝いをしたり、たまには休みの日に家族の朝食を作ったりしていた。私が初めて自分で作れた料理は玉子焼きだった。そのときはとてもうれしかったが、もっと私にとってうれしいことだったのは、初めて自分で本格的に料理を作れたときだった。私は一人でパスタを作ることができた。できたときのパスタのおいしそうなにおいと、母の幸せそうな顔が一番私は作ったときにうれしく感じたことだ。
 私は何度も母の手伝いをしたことがあるが、一人で何かを作るのは初めてだったから、少しきんちょうしていた。まずは、お湯を大きななべでわかした。次は野菜を切ることにした。私は、料理が好きなのに、野菜を切るのは苦手だった。特にじゃがいもなどかたい物がきらいだったから、ブロッコリーを切るのに少し手間取った。まるで木を切りたおしているようにかたかった。あと、ベーコンと玉ねぎとにんにくを切っていためた。いためているときのジュー、という音が好きだ。大体いためたら、パスタをお湯に入れて五分間ゆでた。残りが二分になったら、ブロッコリーをパスタのなべ入れてゆでた。ゆで上がったら、それを玉ねぎの入っているなべに入れて素早くかき混ぜた。味付けは適当に塩とこしょうを混ぜた。できあがったときにはなみだがでそうだった。しかも味が最高においしかった。
 私も、料理でいつも成功しているわけではない。失敗だって何度もしている。でも、特に覚えているのは、この前じまんの玉子焼きで失敗したことだ。ある休日、私は早く起きて家族に朝食を作ってあげようと思った。その日はトースト、玉子焼き、サラダ、ヨーグルト、フルーツに食べることになった。のはずだった。私はパンにバターをぬってトースターに入れたあと、玉子焼きを作るための卵をときはじめた。味付けはかんたんにして、フライパンに流しこんだ。卵はきれいなやさしい黄色で、ふんわりしておいしそうだった。ところが、フライパンを持ち上げてひっくりかえそうと思ったら、玉子焼きははねあがって私のフライパンからにげた。見たらフライパンの下にガスコンロの上にあった。その玉子焼きは捨てることになって、私はとても情けない気分になった。玉子焼きさん、ごめんなさい!
 料理は、今までかんたんにすぐにできると思っていた。しかし、玉子焼きで失敗したあと、実は料理というのは意外と大変なんだということが分かった。パスタを作ったときも、ステップが多くてかんたんではないことがよく分かった。玉子焼きで失敗したすぐあとは、落ち込んでいたけれど、石の上にも三年だ。(ことわざ)私の母は何年も料理を作り続けているから、こんなに料理が上手なんだと思った。
 「今日は私が作るよ」
 私は母に感謝している。だから、その言葉を、もっといつものように言うようになって時々は楽になってもらいたい。(書き出しの結び)

   講評   kiri


こんにちは。今週は、進級テストです。

<構成> ●書き出しの結び…「今日は私が作るよ」をキーワードとして、書き出しの結びができました。最後はこのことばを生かして。前向きな文章が書けたね。
<題材> ●前の話、聞いた話…はじめてパスタを作った時のようすがていねいにかけました。初めてなのに、手際よく作っているね。また、慣れているはずの玉子やきだけど、失敗してしまったこともあるのだね。簡単だと思える料理ほど失敗しやすいのかもしれないね。
<表現> ●たとえ・ことわざ…「まるで木を切り倒しているように」というたとえは、すごいなあ。すごくかたいブロッコリーだね。先生はかぼちゃを切るときにそれぐらい苦労をすることがあるよ。ことわざは「石の上にも三年」が使えたね。ばっちりです。
<主題> ●わかったこと…自分で料理をすることで、お母さんの大変さもわかったね。お母さんのようになれるといいね!

☆ 目標字数の1000字を書くこともでき、進級テストはみごと合格です。がんばったね。おめでとう。

                                  

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