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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   鳥をかいたい   ひろ

「ただいまーー。うわぁ、スズメだぁ。どうしたの。」
と、ぼくはげんかんに入るなりおどろいた。
「お帰り。今日、庭にスズメのひながいたから、みんなに見せてあげたくてつかまえて来た
んだよ。」
と、母は答えた。
 母はひなをつかまえてから、畑にキャベツの葉を取りに行って、葉に青虫を三匹つけてひなにあげた。それから、カップに水を入れてあたえたそうだ。箱の中で、スズメはソワソワしていた。まるで、まい子になったぼくのようだ。そのスズメをさわってみると、かた手に乗るくらい小さくて、ふかふかであたたかかった。だからすごくかわいくて、ぼくは、
「このひなをかいたい。」
と母にたのんだが、
「ひなを育てるのはむずかしいよ。それに、ピーーピーー鳴いてお母さんをよんでるし、お母さんも子供の事を心配して、必死にさがしているから、返してあげよう。」
と母は言った。母の言ったことは本当だった。外で親鳥の声がする。心配しているのだろう。残念だったが、その日の夕方、にがしてやった。母鳥はすぐ飛んで来て、ひなとさい会できた。その様子を見て、ぼくはホッとした。ひなは上手に飛べないので、母鳥がすぐにエサを運んできて食べさせた。その後、二羽でピョンピョン飛びながら木かげに行き、見えなくなってしまった。
「ひなが、親鳥といっしょになれてよかった。」
でも、ぼくはひなを育てられなくて、さみしかった。
 ある日、そ父と畑から帰ると中に、ぼくはどぶにカメがいるのを発見した。
「どうしたの。」
そ父が自転車をUターンさせてもどって来た。
「カメがいたんだよ。」
と、ぼくは言った。そのカメをドブから持ち上げてみると、父の顔より大きなカメだった。
このカメは何年生きているのだろう。そのカメを自転車のかごに入れて、ぼくは家に帰った。家に着くと、早速大きなダンボールの中にカメを入れて、ソーセージやニンジンをあげてみた。しかし、カメは食べてくれなかった。その夜ねている時に、
「ガリガリ。」
という音がすっと聞こえていた。ぼくは何だろうと気になりながら、ねてしまった。次の日、ぼくはダンボールを見てびっくりした。ダンボール箱の下に、穴があいていたのだ。カメは必死でにげ出そうとしていたのだろう。でも、やっぱり、ニンジンなどを食べてくれなかった。その日の夕方、そ父がカメに日本酒を飲ませていた。どうして日本酒を飲ませたのか、そ父にきいてみた。
「カメは神様のつかいだから、お礼をして返してあげないとね。それに、カメはお酒が好きらしいよ。」
と、そ父は教えてくれた。それから、ぼくは父と川にカメを返してあげた。その時も、ぼくはカメを育てられなくて、すごくさみしかった。
 ぼくは、短期間でもいっしょにいた生き物と別れるのはすごくさみしいものだと思った。ぼくは、今、インコをかいたいと思っている。そのインコに言葉を教えたいと思い、家族と相談している。
「母さん。インコを見にペットショップへ行こうよ。」
と、ぼくは母をさそった。

   講評   kako

 こんにちは、ひろ君。お清書が書けましたね。今月もよくがんばってきました。以前より上達したようにも感じられ、先生はとても嬉しく思っています。来月は進級試験がありますね。この調子で、絶対に合格しましょう!


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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