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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   行間や余白 清書   かせり

私は行間と余白の読み手だと思う。新聞がきても、後ろの漫画や本の宣伝などは隅から隅まで読むが、経済面などは見向きもしない。夕刊が届いても、ニュースなどはタイトルを読むだけですぐに悩み相談コーナーなど、別に読まなくてもいいところにいってしまう。新聞が一番伝えたいことよりもこのようは行間や余白のほうが面白さがあると思う。私は、行間や余白といったものにもっと目を向けるべきだと思う。
第一の理由に、行間や余白のように一見役に立たないものが重要な役割をはたしていることがあるからだ。私の前の理科と数学の先生は授業の途中で自分の体験談をよく話してくれた。理科で地球と太陽のことについて話していたときに、とても印象的な話をしてくれたことがある。先生が大学生のときに、友達四人と車でドライブし、赤道の近くにある海へ遊びにいったそうだ。二時間ぐらい遊び、またドライブを始めると、先生ともうひとりの友達の肌が赤くなり始めてきたという。最初は、「すぐに治るだろう。」と思っていたが、三十分ぐらいしたら「お前、トマトみたいだぞ!」と突然、友達にいわれたらしい。慌てて車をとめ、トイレにいってみたら、肌が本当にトマトのように赤くなっていたという。もう1人の友達も同じように真っ赤になったが、残りの二人は大丈夫だったという。シャワーを浴び、肌が元の色に戻ってきたときに、先生は日焼け止めクリームを塗り忘れていたことに気づいた。赤くならなかった友達二人はきちんと遊ぶ前に塗っていたため、ちょっとした日焼けですんだという。私は今でも昨日のことのようにこの日の授業を覚えているし、赤道の近くにいくほど暑い、ということもよく分かった。この先生はこのようにすこし話を脱線してくれたため、授業に集中しやすかった。
第二の理由に、行間や余白というものがなかったら疲れてしまうからだ。私の前の理科と数学の先生はとても面白かったが、新しくきた人は全くといっていいほど雑談をしない。先日、先生が黒板に書きながら説明しているときにふと隣の子を見てみると教科書の後ろにかくれながらコク、コク、と居眠りしていたのだ!ひじでつっつくと、はっと気がついて怒られずにすんだが、おもわず冷や汗をかいた。しかし、翌日また先生の、朝礼の校長先生の話のように長い説明を受けているときに周りを見回してみると、ほとんどの人の目が閉じかかっていたのだ。驚いて、放課後クラスの皆に、「数学の授業面白い?」ときいてみたら、クラスの全員が「いいえ」と答えた。私は先生が行間や余白を入れないため、聞いているのにも疲れてしまうからだと思う。
確かに、行間や余白ばかりでは大切な情報がつかめない。しかし、「雑草とは、まだその美点が発見されていない植物のことである」という名言のようにそのようなものでも知らないうちに役にたっているのだ。今、「雑学」と言う言葉をよく耳にする。私は雑学のほとんどは行間などからきていると思う。そのようなものは、一見必要ではなさそうだが、ほんとうはとても重要な役目を果たせるとわたしは思う。私は、もっとそのようなものに目を向けるべきだと思う。

   講評   tama

 忙しい日が続く中、2月も一生懸命に取り組んでくれました。文章の構成もしっかりできており、意見も申し分ありません。この調子です。(長文の音読も頑張ってくださいね。(^_-)-☆


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