創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   変化のない毎日は   ここあ

 人間として自覚をもった人間、すなわち、人間はとかく「天使になろうとして豚になる」存在である。しかも、さぼてんでもなく亀の子どもでもない存在であり、さらにまた、うっかりしていると、ライオンや蛇や狸や狐に似た行動をする存在であることを自覚した人間の、憤然とした沈痛な述懐にもなるかもしれません。「狂気」とは、今述べたような自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれません。気違いと気違いとの境は、はっきりとは分からないものらしいのです。また、天才と狂人との差は紙一重だと、ロンブローゾという人は言っている。しかし、人間というものは、「狂気」なしには居られぬものでもあるらしいです。我々の心の中には、様々な傾向のものが常にうようよ動いていて、何か行動を起こす場合にはそれがあたかも磁気にかかった鉄粉のように一定の方向をを向きます。そして、その方向に向かうのに一番適した傾向を持ったものがむくむくと頭をもたげて、まとまった大きな力になるのです。それが進み、狂気となるのです。要は私たちは「天使になろうとして豚になりかねない」存在であることを悟り、「狂気」なくしては生活できぬ存在だと悟るべきかもしれないのです。人間には多少、そんなものも必要だと私は思う。(要約)
 第一の理由は、「狂気」に近いものがあった方が、人生が楽しいからだ。(第一の理由)私は普段からテンションが高いとよく友達にいわれる。普通の人でも、大概、遠足の前や運動会などのイベントの前の晩はテンションが上がると思う。明日から、修学旅行だという晩にはぐっすり眠りたいのにかえってなかなか寝付けず、電車やバスなどの乗り物の中で寝てしまうという人も少なくないだろう。私もその一人だ。しかし、そんな感情の変化があるからこそ、毎日が楽しいのではないのだろうか。同じ毎日を繰り返しても面白くも、なんともない。どんなに好きなお菓子や食べ物でもずっと食べ続ければ飽きるし、嫌いにだってなってしまう。時には、「狂気」のような感じのものがあっても良いのではないだろうか?人間は誰でもいついかなる時も真面目で感情の変化もないというわけには、なかなかいかないと思う。たまには少しくらいハメをはずしてもいいのではないか、と思う。(体験実例)
 第二の理由は、「狂気」のようなものがあれば、同じ毎日を過ごすことがないからだ。(第二の理由)私たちには、日々たまっていくものがある。ストレスだ。特に、大人に多いかもしれない。平凡な、代わり映えのしない毎日を送っている人ほど、ストレスはたまりやすいと私は思う。なぜなら、そんな生活に、人間は嫌気がさすものだからだ。40代の男性と女性のストレス解消法のデータを見てみると、男性の方は、1位がお酒で2位がパチンコ、3位が競馬と言う具合だ。女性の方は、1位が買い物、2位が友達との会話で3位が長電話となっている。(コニカ 1996年のデータ)(データ実例)男性のストレス解消法のお酒、これは「狂気」を引き起こすのです。エネルギーはその人の極限まで拡大され、様々な制約は、麻痺感によって消される。ストレスを解消させるには、すこしばかり、「狂気」も必要だということなのだと思う。(長文実例)
 確かに、冷静にならねばいけないときもあるし、そういう事は大切だ。(反対意見への理解)しかし、「行動するためには、多くのことに無知で居なくてはならない。」という名言もあるように、偉業、いや何かを成し遂げるにはそれに伴い、狂気も必要なのではないだろうか。(名言の引用)

   講評   koni


【第一段落】 要約は、よくまとめています。是非の主題は、はっきり書くことが必要なので、「そんなものも」というところを具体的に書いておくほうがいいよ。

【第二段落】 一つ目の理由を挙げて、体験実例を書くことができました。イベントの前の心理状態を例にあげて詳しく説明したところがいい。「少なくないだろう。」という表現が特にいいね。
例「時には、『狂気』のような〜良いのではないだろうか? → 時には、『狂気』のような感じのものは、期待感を膨らませ刺激になり、人生を楽しむ手段のひとつにさえなるだろう。」

【第三段落】 二つ目の理由を挙げて、データ実例を使って説明できましたね。よくまとめています。

【第四段落】 三点セットでまとめることができましたね。これまで、「狂気のようなもの」と「狂気」と断定していないので、最後の是非の主題も「狂気のようなものも必要なのではないだろうか。」とするほうがいいかな。

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