低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   経験と創造の力   スケートねこ

 それまであったものをいろいろ組みあわせて、そのできたいくつもの新しい組みあわせの中から美しいもの、心にうったえるもの、正しく自然が説明できるのを選び出し、世の中の人達がその価値を認めたものが想像だ。かんじんなのは、それまではほかの人がやらなかった組みあわせをこころみるか、こころみないかだ。脳の働きを役立て、想像のために「こころみ」をつみかさねないのは、まったく人間らしくないことになる。(要約)
 私は、算数は苦手なほうだ。特に、単位量あたりの大きさの問題がいつもひっかかるところだ。わからない問題があったらすぐに両親に聞いてしまうから、結局自分の力で答えは出せないままで同じ状態になっている。例えば、42km走るのに3.5lのガソリンを使う自動車は、1lのガソリンで何km走ることができるかという問題が解けなかったことがある。そのときは、両親が二人ともとても深刻そうな顔で何か話ごとをしていたから、じゃましてはいけないと思って自分で考えてみた。このやりかたはダメだな、とか色々な解き方をしていたら、まるでまほうが使えたような気分で問題がスラスラと解けた。答えは12kmで、自分の力で解けたと思うととても感動が大きかった。
 もう一つ似たような話がある。私は料理を作ることが大好きだが、ときには失敗をする。卵料理なんて、しょっちゅうしている。私はなぜか玉子焼きで失敗することが多い。味付けがシンプルだけど難しいからだろうか。それとも、焼きながら巻くというステップが難しいからだろうか。今は味付けで失敗した話をする。何ヶ月か前、私は家族に玉子焼きを作ってあげようと思って卵を割ってといた。玉子焼きは、砂糖を入れるとおいしいというアドバイスを利用して、砂糖をおおさじ一くらい入れた。そのあと、オリーブオイルをフライパンにちょろっとかけたつもりだったのに、まちがって、どばっと入ってしまった。まあいいやと平気で焼いて食べたら、手も口も止まった。あまりのまずさに私はびっくりしてしまった。それからしばらくして、また玉子焼きを作ることになったときは、色々な味付けをためしたり、油の量をちゃんと測って調節すると決心した。
 私は、玉子焼きの話のように、失敗は成功のもとだということが分かった。(ことわざ)そして、算数の問題のように、色々なやり方をためしてどれが一番よくてやりやすいという工夫が人生には必要だということが分かった。人間は創造というものが必要だ。創造というものがないと、問題の解き方や料理などでどんなやりかたをしていいのか分からないし、自分の実力が分からないままでいることになるから。

   講評   kiri

こんにちは。今回の長文は、創造とは、いろいろなことを試してみることから生まれる、という話だったね。<こうせい> ●要約…とってもうまく要約できていたね。「想像」ではなく、「創造」であることに気をつけてね。<だいざい> ●前の話、聞いた話…算数で単位量当たりの○○を求める問題はむずかしいね。だれにもたよらず、自分だけの力で解けたときは本当にうれしいね。自分が偉くなったような気がするものね。料理も、失敗を繰り返してこそおいしいものが作れるね。玉子やき、の例を挙げることができました。やはり色々やってみることは大事だね。<ひょうげん> ●たとえ・ことわざ…算数の問題が解けた時の気もちを「まるでまほうが使えたような気分」とたとえました。確かにそういう気分だね。「失敗は成功のもと」というぴったりのことわざも入りました。<しゅだい> ●わかったこと…「人生には工夫が必要」だということが自分の体験からわかったね。遠回りのように思えても、それが、結局は人生を成功へと導いてくれるのだね。わかったことをしっかり書くことができました。                             

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