国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   つなげ!!友情のたすき   ゆうえんち

   「つなげ友情のたすき!」
               ゆうえんち
 青空のしたでぼくはいきを切らしながら走り続けた。《構成》三月二日にビックアーチで小学校駅伝大会があった。五人一組で走る。一人の走る距離は千百メートルだ始まる前は、心臓がバクバクなっていた。ぼくは落ち着け、落ち着けと自分にいいきかせた。しかも客席では両親、トラックの横ではチームメイトが声を張り上げて応援しているからさらにきん張する。
「パン!」
とピストルの音が会場に響きわたるのと同時に、ぼくは走り出した。うしろから、
「行け!行け!とばせー!がんばれ!」
「○○行け!」
とまるでおしよせる大津波のように声援がふりかかってきた。《表現》
 ビックアーチを抜けていったところで、ぼくは後ろから二番目だった。最初は遅くしてあとからあまっている力を出す作戦だった。
が、坂が思ったより急だったので力が残せなかった。最初からとばして、前の人についていけばよかったかもしれない。中継点で、二区のS君が、
「おーい、○○、こっちこっち」《題材》
とジャンプしながら待っていた。ぼくはS君にたのむぞ!と声をかけて、たすきをわたした.ぼくが、スタンドにもどるともう三区のO君がたすきをもらって走っていた。O君は必死で前の人を抜かそうと走っていた。いつもは、ふざけているO君がとても真剣な顔をしていた。4走者のM君にたすきがわたった。
ぼくがたすきをわたしたときが、二十位、このじてんで十二位にあがっていた。アンカーのF君。最後の力をふりしぼってゴール前で
三人ぬかしてくれた。結果は四十チーム中十一位。総合で三十一位だった。
 スタート前、とんだハプニングがあった。それはO君が長ズボンの下にはいていた、短パンが後ろ前にはいていたことだった。気づいた時はトラック内たったので、はずかしくて着替えることができなかった。そこでチームワークが発揮された。上着でカーテンをつくって隠してその中でО君ははき替えた。思いがけないことでО君ははずかしがっている。
だが、このハプニングのおかげでチームワークがいっそう深まったように思う。
 担任の先生は、大会が終わった次の日に、「みんな毎朝ご苦労様でした。みんなにとってとても良い経験になったと思います。」
とおっしゃっていた。「継続は力なり」にあるように、ぼくらのチームは全員、1ヶ月間毎朝欠かさずに練習してきたので、本番でももっている力を発揮できたのだと思う。《表現》来年も同じチームで友情のたすきをつないで、十位入賞を目指すぞ!

   講評   hamura

項目を入れながらテンポのいい文章で、長文を一気に読ませます。とても上手です。今回は「ですます」もよくできています。今学期の項目にはありませんが、過去形中心の文章の中に、少しだけ現在形の「ですます」が入ると、文体のリズムも変化があってよいですし、内容的のもその部分が強調されて、いいですね。 会話の受け方もみな違った言葉で工夫されています。こういうところは、言葉の引き出し(語彙)がたくさんあるのが、分かります。 走っている話の中に、ハプニングについて入れたのもよいです。その前後のスピード感や力強さを感じさせる場面の中に、ちょっと時間が止まったような場面を、映像がうかんでくるような細かい描写力ではさむことで、物語のような奥行きも出ています。 毎回、いろいろな題材をあつかいながら、「ゆうえんちくんらしさ」のあふれでる作文が仕上げられています。ゆうえんちくんの個性を持った文章がもうできている、というのもすごいです。よくできました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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