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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間の『狂気』   クルミ割り人形

『狂気』とは、自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれない。あえてロンブローズを待つまでもなく、ノーマルな人間とアブノーマルな人間との差別は難しいものだ。気違いと気違いでない人間との境ははっきり判らぬものらしい。
我々には、皆、少々気違いめいたところがあり、うっかりしていると本物になるのだと、自分に言い聞かせていないと、えらい『狂気』にとりつかれる。また、そういうことを知らないでいると、いつのまにか『狂気』の愛人になっているものだ。
しかし、人間というものは『狂気』なしには居られぬものでもあるらしいのだ。
我々の心の中、体の中にある様々な傾向のものが、常にうようよ動いていいるものがあたかも磁気かかった鉄粉のように一定の方向を向く。そして、その方向に進むのにいちばん適した傾向を持ったものがむくむくと頭をもたげて、まとまった大きな力のものになるのだ。そのまま進み続けますと、だんだんと人間は興奮してゆき、ついには、精神も肉体もあら歪み方ををしめすようになる。そのとき『狂気』が現れてくるのだ。幸いにも、普通の人間のエネルギーには限度はあるし、様々な制約もあるから、『狂気』もそう永続はしない興奮から平静に戻り、まとまって、むくむく頭をもたげていたものが力を失い、『狂気』が弱まるにつれて、まとまっていたものは、ばらばらになり、またもとのような、うようよした様々な傾向をもつものの集合体に戻るのだ。そして、人間は、このうようよした様々なものが静かにしている状態を、平和とか安静とか正気とか呼んで、一応好ましいものとしているのに、この好ましいものが少し長く続くと、これにあきて憂鬱になったり倦怠を催したりする。そして、再び次の『狂気』を求めるようになるものらしい。この勝手な営みが、おそらく人間の生活の実態なのかもしれない。
だから、人間には狂気というものが必要だ。
第一に『狂気』と呼べるような集中力がなければ何かを成し遂げることはできないからだ。
発明家であるエジソンは6000種類もの植物を使って気が遠くなるほどの実験をし電球を発明をした。
科学者もそうだ。
何か未知なるものを発見するために幾度も幾度も実験を重ねる。こういう『狂気』があってこそ偉大な発明が生まれるのだ。
ぼくも、テストの時は『狂気』と呼べるような集中力で勉強をがんばります。
でも、少しサボったなーと思うとテストの点が悪くなります。逆にやったなーと思う点数が上がっています。
第二に平凡な毎日では退屈してしまうからだ。
そのいい例がストレス解消方だ。十代女性と男性のストレス解消方一位はどちらともカラオケだ。
これは、いつも学校に行って部活をして家帰り塾に行きまた家に帰ると言ったいつも同じ日常の中でたまに大声を出して歌って日常に変化をもたらしてその退屈をのりきるということだ。これはまさに『狂気』と言えるだろう。こういうことから人間には『狂気』というものが必要んいなってくるのだろう。
でも、冷静に判断することも大切だ。
しかし、「行動するためには、多くのことに無知でなければならない。」という名言もあるように、何かを成し遂げるためには狂気も必要だと思う。

   講評   kira

 クルミ割り人形くん、こんにちは。「狂気」という言葉は、ちょっとぎくりとする語感ですが、いつもと違う心の状態ととらえてプラスに作用すれば、それは大きな力を発揮するというものでした。
 「狂気」を「集中力」ととらえて、エジソンの逸話を紹介しました。科学者では尊敬する人物がいるのですね。ひたむきな実験は真似のできないものです。身近なことでは自分の勉強の様子を紹介しました。他にも、今回の「進級テスト」もそうですね。目標字数を目の前にすると俄然字数が伸びますね。これも一種の「狂気」の筆力です。
 ストレス解消法は、どれをみても非日常な体験といえそうです。そういえば、日本のお祭りなどで危険なことに挑むのも「狂気」を味わって日ごろのストレスを晴らすのでしょうね。データはもう少し詳細に引用して行くといいでしょう。
 「狂気」は必要であると結びました。自分で自分の突破口を開くような体験と言えそうですね。
★自分自身の体験を書いたところだけ「敬体」になっています。常体で統一してくださいね。

  合格です!!

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