国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本の誇り   ちび丸あん

 あなたは季節の移り変わりについてどのような気持ちが芽生えるだろうか。気持ちいい、美しい。そう、この季節の移り変わりは日本にしかないとても誇れることなのだ。わたしは、この季節の移り変わりを節目として考えている。春から夏、夏から秋、秋から冬、そして冬から春。この繰り返しで何千年もの間、『四季』というものを構成してきた。だからわたしは、それぞれの季節をじっくりと味わうことが大切だと思う。(是非の主題)なぜなら、この『四季』だけが今までの日本を全て知っているから・・・・・・。(複数の理由一)日本列島ができた二千年以上前から、気候によって『四季』が作り出された。戦前から、戦中、戦後の本当の日本の姿を全部見てきている。どんなに戦争を体験した人の話を聞いても、『四季』はウソをつかない。戦争体験者の話がウソとはいっていない。しかし、人間ならば少しのデタレメは入っているかもしれない。『四季』にたずねることは不可能だが、季節がめぐる中でそれを察することができるかもしれない。また、それぞれの季節にあったもの、つまり『旬』があることがとても幸せなことだと思うからだ。(複数の理由二)もちろん世界にはたくさんの特産があって、それは国の“自慢”といっても良いかもしれない。しかし日本は違う。特産ではなく、季節によって違うものが食べられるのだ。食べ物が大好きなわたしにとっては、日本に生まれたことが本当に幸せだと思う。春にはイチゴ、夏にはスイカ、秋にはブドウ、冬にはミカン。果物ばかりになってしまったが、これだけ種類の豊富な果物を栽培することができるのも日本と特徴といっても良いかもしれない。確かに、季節ごとの食べ物は世界に出回ってないかと思うかもしれない。(反対意見への理解)しかし、実は少しずつ出回り始めている。例えば、『お寿司』。欧米では、回転寿司が流行っているそうだ。日本でも、安い価格で手軽に食べられる、ということで特に子どものいる家庭に人気だ。(データ実例)和食をもっと世界へと広げれば、もっと日本の良さを分かってくれる外国人が増えることだろう。
 今の季節は? と聞かれたとき、あなた何と答えるだろうか。まだ冬? それとも、もう春? おそらく、春と答える人が多いと思う。最近は、朝、日が昇るのも早くなった。それにかなり日も延びたと思う。そして何よりも日中の気温が十五度を上回る日が増えたということで春と答える人が多いと思う。春は別れの季節ともいわれるが、出会いの季節だとも思う。一つ一つの出会いに感謝しながら、新たな一年間を迎えてほしい。そしてこの一年もそれぞれの季節をじっくりと味わってもらいたい。(是非の主題)『トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである』という名言もあるように、日本の中に『四季』というものが存在するのは、他の国に『四季』がないからである。日本人としてもっと『四季』、それぞれの季節に誇りを持ち、今、この時期をどう過ごすか考えてもらいたい。(名言の引用)

   講評   nara

 ちょうど今の時期は、季節の変わり目を体中で感じることができるね。今回はテーマ作文だったけれど、こういう雰囲気の作文も書いていて楽しいと思うよ。
 第1理由で「何千年もの間……」とあるところがおもしろい。私たちは時代や社会が違っても、古典に描かれた季節の描写に、共感を覚えることができる。和歌に詠われた情景に、心動かされることがある。これはすてきなことだね。同じように桜の花を見て胸を熱くした人が、千年以上昔に確かに存在したと思うと、感動を覚えるよ。
 第2理由:旬がある・季節の変化があるということは、豊かさにもつながるのだね。寿司をはじめとして、和食には季節感が盛り込まれているとよく言われる。和食の繊細さは季節の変化に対する繊細さと重なるのだろうなぁ。「目でも楽しむ」と評されるのも、季節との関わりがあるからだろうね。
 季節の初ものや旬のものを喜ぶのは、季節のめぐりを喜んでいるからに他ならない。それは、年を重ねた喜びでもある。「春夏秋冬」というように、春は四季の、一年の始まりという感覚だ。新しい季節を迎え、気持ちも新たに前に進んでいきたいな! 最後の段落もきれいにまとめられたね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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