国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2356 今日646 合計10000
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   新たな一ページ   スーランスラケイ


 一年は三千百五十三万六千秒もある。
このように聞くと多く感じる。しかし一秒一秒進んでいる、今の時間がある。塵も積もれば山となるはこのことだ。人によって、時の感じ方が違う。しかし僕にとっては短い一年であった。様々なイベントがあり、苦しいことや、楽しいことがあった。
 去年、初めて部活に後輩が入ってきた。三年生が引退するまでは、比較的楽だった。しかし夏に元部長が引退し、自分が部長になったため、面倒を見なければならない状況になった。特に二年生は人数が少なかったので、そこではじめて責任の重大さに気付いた。
 他に学校の行事の文化祭では合唱コンクールがあった。そのコンクールの審査員として立候補したため、放課後の居残りは厳しかった。その上音楽係のため、クラスの皆を団結させるのも、苦労した。
 しかし学年の皆で行った自然教室は心に響いた。そこで、前まで、あまり話し合わなかった人と、友達になった。それに夜皆で先生の目を盗んで、星を見に行ったのも楽しかった。
 この一年はあっという間に過ぎた。そしてあと数日で、僕は中学校最上級生となり、受験生となる。
 まず一つ目の行事は、皆で行く、京都・奈良への修学旅行だ。二泊三日の短い旅行だが、僕は京都に一度も行ったことがないので、非常に楽しみにしてる。金閣寺、仁和寺、龍安寺などに行くつもりである。様々なことを学び、最高の思い出を作りたいと思う。
 他にも、三年生になったら、部活動が心配だ。一年生が入ってきて、今より騒がしく、にぎやかとなると思う。夏休みに入る前に、次の部長と副部長を決める。後輩たちは、部活で、様々なことを学んだので、もっと良い部活になることを期待している。
 そして最後の大変な行事は文化祭・合唱コンクールだ。なんとこのコンクールで最優秀賞を取ったクラスは、中学校の代表として、ある大会に出場できる。その大会では、他の中学校で最優秀賞を取ったクラスも来ていて、激しい競い合いになるらしい。
 そして最後に中学三年生で、一番の大きなハードル=受験がある。日本の中学生は、中高一貫の学校生徒でなければ、進学するならば、受験をしなければならない。
 受験をするときに合否に影響するのは、二つまたは三つある。一つはその実試験の点数。二つ目は、担任や、顧問の先生がつける内申点。そして、面接があるならば、三つ目はその時の態度と姿勢。
 いくら泣いても、時計の針はチクタクと動くため、受験は必ず立ち向かわなければならない。そのため一年間の間の成果も非常に注意しなければならない。
 しかし僕は未来で行う、大学受験、就職試験のためのとてつもなく重要な経験だと思う。そのため、教育システムの流れに逆らわず、精一杯頑張るつもりでいる。

 立ち向かったものから学び。
 立ち向かうものを恐れない。
 そういう人に僕はなりたい。
 
 僕はそれを受験から学びたい。
 従来、受験に反対する声も社会にあるらしい。それは偏差値教育などの数値で人を判断し、人間性を評価しない。心、性格、人とのコミュニケーションや思いやり…これらを数値で表した物をEQといわれる。対する学問認知度のIQとともに感情的能力のEQも社会で公開するべきだと思う。もしそのような社会であったら、今とずいぶん物の見方が変わっているだろう。
 僕もその点を重要視している。 
 よく考えれば、中学三年生の一年間も、僕の人生の中で、他の一年間と変わらず重要で、大切な一ページだ。大変忙しい一年になると予想されるが、受験という、巨大な壁を乗り越そうとしながらでも、中学校生活最後の一年を友達との絆を深め、部活で精一杯活動したい。そうすれば充実できる、最も成長できる一年となることは確実だと思う。

   講評   isimi

 中学生生活についての作文でした。中学二年生というのは、三年間の中でもっとものびのびとした、楽しい時期です。それを有意義に過ごし、来年の受験の学年を迎えるのですね。今年が充実していたからこそ、来年度に至って前向きなのでしょう。素晴らしいことです。人生は積み重ねです。良いこともそうでないこともすべてがその人の人生、いろいろなことを体験し、さまざまな壁にぶつかって乗り越えること、それこそが人生の醍醐味ともいえますよね。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)