国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3330 今日1097 合計6993
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ザ・トラブル オブ グループ   ミニまろ

多くの人類が生き続けている限り、永遠に解決できない問題のひとつとして「集団内のトラブル」がある。その例としては仲間同士の争い、いじめ、また連帯責任という状況に置かれた時は人数が多ければ多いほど、誰か一人が何か悪事を引き起こしたときその罪を背負う人物が増える。私たち人間は決して一人では生きていかれないために、このようなグループに関する問題をいつまでも解決できずに引きずることになっている。これは一つの人間たちに課された宿命なのである。しかし、だからと言って諦めてしまう前に、私たちは自分自身にもっと責任を持たせて強くしていくべきだ。
 そのための方法としては第一に、自分の上手くいかない出来事を他人や仲間のせいにしないことだ。人間とはときにエゴイズム
が邪魔して、自分を守るがために他人や仲間、しまいには自分たちの肉親でさえも責め立て彼らをトラブルに巻き込むことがある
のだ。自分自身はそれで気が済むかもしれない、だが周りから見たらどう思うだろう。自分を取り巻く人間の中にそのような自我
の塊のようなものが一人でも混じっていると、自分の反抗する権利が失われていく。やがていつまでも自己中心的な人間の周りに
は、その者を信頼し慕う者がいなくなるだろう。いつでも自分の主張が通るなら、それを取り巻く仲間がいないも当然なのだから
。多くの仲間を抱える社会で暮らすには、自分の失敗は潔く認めて周りに被害を広げないように努める気遣いが必要である。
 第二の方法としては、もし今仲間に何か隠し事があるのならば、大きくならないうちに打ち明けてしまうことである。隠し事はいわば、「トラブルの種」である。その種はできてからずぅ———っと長いこと打ち明けられる機会がないと、どんどん肥大化してやがて大きな「トラブルの花」にまで成長してしまう。そしてその花が大きくなればなるほど、私たちは仲間にその隠し事を打ち明け辛くなるし、さらにひどいことにその花は枯れることを知らず、永遠に大きく生長し続ける。花が大きくなってしまった後、勇気を振り絞って仲間に隠し事を打ち明けても、それが相手に受け入れてもらえるかも定かではない。場合によっては相手に嫌われてしまうケースもある。だから、もしあなたが今仲間に対して何かヒミツがあるのならば、それが大きなトラブルのもとにならないうちにぶちあけてしまうことをオススメする。私自身今……何か抱えている(笑)。
 確かに人間も動物のひとつであり、いつでも自分たちのことを守るがために自分を第一に考えてしまうことはよく理解できるこ
とだ。たとえ仲間内であっても自分自身を責める者があれば、その瞬間にその者を敵に見立てることは人間の一種の生きるための
習性であるかも知れない。しかし、自分自身に対する本当の敵こそ、その自分の未熟さである。人間は一人では決して生きていけ
ない。それは自分だけでなく、目の前にいる自分の仲間も同じなのである。だから、仲間が責められていることがもしあったら、
私たちはその仲間を自分だと思って必死で守るような強さと仁義を備えているべきだ。人間たちはこれから先もどんなトラブルに
直面しようと、こうして仲間同士で支えあって生きていく必要があるのである。しかしこの宿命を決して恨む必要は無い。これは
言い方を変えれば、仲間同士の結束を固くする一種のチャンスとも言えるのだ。前向きに考え、美しい人間関係を築いていくこと
が要である!!

   講評   nara

 作文検定模試、お疲れ様でした。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)