国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自己完結を防ぐ   すいーとぽてと

 初めから仲の悪い集団はほとんど無い。たいていは、そのうち裏切り者が出てきてから関係が崩れる。学校でも、最初はすごく仲のよかったグループが、気がつくと別れて対立するようになっているのを目にすることがある。別役実さんは、「集団が自己完結を目指すのは、集団が衰弱し始めている証拠である。」と言っている。確かに人は、集団で自己完結してしまうくせがあるのか、日常生活の中でも社会全体でもそれを感じることができる。私たちは内部に敵を作らないように、一人一人がもっと強くなることを心がけるべきだ。
 そのための方法として第一に、他人のせいにして考えないことだ。先日、演劇部の大会があった。中学、高校で分かれて活動をしているので、先輩が引退し、後輩もまだ入部していなかったので、私たちの学年だけで劇をつくることになった。練習し始めの頃は台詞のある人しか動けていなかったり、不自然な動作をしたりしていた。毎日練習を続けていくうちに、ようやく手持ち無沙汰な演技を改善していくことができた。しかし、大事な台詞を話している人以外が面白い動作をしていると、見ている側はどうしても面白いアドリブのほうを見てしまうようなシーンがあることが分かった。どうすれば台詞を言っている人に目がいくか、皆で話し合った。私たちの学年には一人、際立って観客をひきつけてしまう人がいる。そのシーンも、その人のアドリブが面白くてメインが入れ替わってしまっていた。その為、その人や周りの役の人に、一度アドリブを大きくしすぎないようにお願いして演じてみた。しかし、周りの役の反応が薄くなり、面白くなくなってしまった。だから、今までどおりの演技で、メインをもっと工夫するということになった。本番も、アドリブのほうが目立ってしまったように感じたが、台詞を言う側も本番ぎりぎりまで案を出し合って、動作や言い方を試行錯誤できたので良かったと思う。
 そのための方法として第二に、社会全体においても、情報を公開していくことだ。国の政府が、国民や他の国に偽りの情報を提供したりごまかしたりすることで、関係が悪くなっている国がいくつかあるように思う。先日父が海外に出張に行ったとき、日本の番組のニュースを見ていたら、その国の悪いニュースが放送されているときだけテレビの画面が消えたと言っていた。また、別の国では政府に逆らうと大変危険な目にあわされるという。これでは国民からも、周りの国からも信用を失ってしまうだろう。世界の国々が積極的に情報提供をするようになれば、社会全体が自己完結したくならなくなるように思う。そうして、お互い直接意見を言い合えるようになれば、どこかの国と対立することも減っていくだろう。
 確かに、人は自己完結を目指す傾向があるので、それを改善するのは難しい。しかし、自己完結とは、周りに左右されないことではなく、周りが見えず自己満足で終わってしまうことだ。だから、私たちはもっと自分を高めるよう心がけるべきだ。

   講評   kira

 すいーとぽてとちゃん、こんにちは。新しい課題でがんばろうね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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