創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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長所と短所 青藍
自分の長所を伸ばすことは大切だ。
私は「できないことがあっても諦めない」という性格であるため、一つの目標に向かってひたすら努力し続けるということが好きだ。私が今までにたくさんの壁を乗り越えることができたのも、この長所のおかげであると思う。解けない数学の問題があれば完全に理解できるまで考え、小さい頃から習っているピアノや書道は今でも続けている。私はこれからもこの長所を伸ばし、多くのことに挑戦していきたい。
しかし、その長所が短所へと変わってしまう場合もある。
なにごとも諦めないという長所は、場合によって「あきらめが悪い」という短所になる。私はいつもテストの時、わからない問題があった場合にその問題を捨て、次の問題を考え始めるということがなかなかできない。そのため、解けるはずの問題に手が回らないということがよくある。
「何ごともあきらめない」という長所を尊重するあまり、それが短所になるという可能性に目が向かなくなる場合は多いと思う。ただやみくもに長所を伸ばそうとするのではなく、長所が持つ裏側の面を見つめることは大切だ。
確かに、長所と短所は表裏一体の存在であり、長所は場合によって短所に、短所は長所へと変わる。大切なのは、むやみに長所を伸ばそうとしたり、短所になりうる可能性を持つ長所をなくそうとしたりすることではない。「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、自分の長所と短所をよく理解して、場面に応じて長所を発揮したり、抑えたりすることが最も大切である。
講評 hamura
制限字数前後を目指すのはよい練習になると思います。
名言の引用もぴったりです。青藍さんくらいできる場合は、「名言の木」になくても、知っているもので使えそうなものがあれば、是非引用してください。(引用元は明記してください。作文の最後でも直後に( )に入れてもよいです。(夏目漱石)とか(夏目漱石「こころ」)のように、読み手が分かればよいです。
(論文などでの引用の仕方は複雑な決まりがありますが、言葉の森ではとりあえず私に分かるように入れてください)
長所と短所が表裏一体であるという主張が伝わります。比べる場合は他の条件を同じにする、ということもできました。(数学の問題)
具体例があって理解しやすいです。長短二つの面があるというところまで書いたあとの、まとめが難しいと思いますが、上手です。名言を活用しながら、「発揮・抑える」というように、的確な言葉で表現できました。過不足のない、芯のある作文です。
「・・最も大切である」というのは、意見を力強く述べる結びに、これからも応用できそうですね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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