創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   身を隠す社会   あにせ

 芸能人に、サングラスをかける者が多い。プライベートな時間にまで自分が芸能人ということを持ち込みたくないのだろう。人々に見つからないようサングラスをかけ身を隠している。現在では若者でも大人でも、サングラスをかける人が多い。その背景には、世間から身を隠したいという願望や何にも捕われない自分でいたいという人々の思いがあるようだ。つまりは現代社会には身を隠したくなる程の辛さが潜んでいる。そのような生きにくい社会があることは問題である。(社会問題の主題)
 第一に考えられる原因は、現代の管理社会にある。職場でも家庭でも、その人には役割が与えられる。自分はそれぞれの場面ではその立場の人間でなければならない。その管理された社会が、何の役割もない自分でいたいという人々の願望を生むのである。私は学生という職業で、日々それに捕われている。学生は勉強が仕事だ。勉強をしなければならない。だが試験前の追い詰められた時になると、大人は勉強しなくていいな、と現実逃避を始めてしまう。(笑)学生であるうちは仕方がないのかもしれないが、このままでは社会に出た後に再び現実逃避をしてしまいたくなりそうだ。(複数の原因1)(ユーモア表現)
 また第二の原因としては、プライバシー意識が高まったことだ。個人情報保護法という法律ができたぐらいだが、自分の情報を人に伝えることをあまりしない。インターネットの掲示板でもそうだ。固定したハンドルネームを使う場合は別だが、多くの人々が匿名で書き込みを行う。自分が誰だと特定されないことの、自由さ、気楽さを無意識に求めてしまっているのかもしれない。(複数の原因2)
 確かに、自分だけの空間を作ることは日々の生活の中で必要なものだ。しかしそれを求めてしまうほどの、社会で生きることによる疲れを生み出してしまっていることは、どんどん人間を生きにくくさせている。社会で生きることは自分を隠してすることではなく自分を見せて行うことである。サングラスという道具を使い自分を覆ってしまいたくなるような現代社会は問題である。芸能人という立場にある人々にも、サングラスを使わなくなる時代がいつか来ればいいと思う。(自作名言)(社会問題の主題)(書き出しの結び)

   講評   nane

 構成がわかりやすい。
 普段読んでいる本から、自分のオリジナルの実例を入れてみよう。
 国語の問題集を読書がわりに読むだけでも、語彙力が増えてくる。読んでいて気に入った表現があったら、自分が書く文章の中に積極的に使っていくといいよ。
 結びで「いつかくればいいと思う」という形になってしまうと、やや弱いか。
 自分自身がどういう社会を求めているのかという、自分の問題を前面に出して書いていくと、更にいいまとめ方になる。
 このあと、複数の実例の一つは、自然科学実例になる(笑)。理科の勉強をしておこう。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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