国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ゴミというのはもったいない   AZUKI

 私はいよかんというみかんの一種が大好きだ。柑橘系はもともとすきなのだが、祖母の送ってきてくれたいよかんを食べてから、これの虜になってしまった。祖母も喜んで、季節になるといつも送ってきてくれる。ある日私と祖母が電話をしていたとき、祖母の口から、こんな言葉がでた。「あのいよかんの皮、マーマレードにして食べられるのよ、無農薬だから」と。私はすごく驚いた。そして感心した。無駄になるようなものなどないのだと。わたしは、なんにでも価値を見出せる人間になりたい。そのための方法を考えた。
 まず第一に、物を捨てるとき『これは本当に不必要なのか』『何かに再利用できないか』と考えることだ。よく言われるのが鉛筆だが、私はキャップをはめて、なるべく短くなるまで使うようにしている。電動鉛筆けずりで削れなくても、携帯用の鉛筆削りなら、まだまだ削れる長さだ。これは私独特の再利用方法だが、物を包んでいる包装紙はたいてい裏が真っ白なので、その裏に絵の練習をするようにしている。これでも、十分再利用になっていると思う。
 第二の方法は、なるべくものを直して使うということだ。江戸時代、着物が着れなくなったら糸を解いて元の布に戻し、新しいものに作り変えていた。もうぼろぼろになってしまっても、縫い直して雑巾にするなど、江戸時代はものをとても大切にしている。いまスーパーなどで使われているポリ袋も、昔は風呂敷がその役目を担っていた。いま、それをこの時代にもってこようという取り組みが行われている。
 たしかに、ゴミを捨てなければ身の回りが汚くなってくる。最近問題になっているゴミ屋敷も、ゴミを捨てないからああなっている。しかし、物を『ゴミ』として見なければ、まだまだ使えるものがあることに気が付いてほしい。大型の薄型テレビを買ったからといって、ブラウン管テレビは『ゴミ』として扱われていいのだろうか?いや、まだ写るテレビをゴミにしてしまうのは、いささかもったいないような気がする。『子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている』という名言にもあるように、ものにはそれ独自の価値があるのだ。それをまとめてゴミとしてしまうのは、やはり『もったいない』ことだと感じる。

   講評   jun

<第一段落>
 いよかんの話から始めたところは、インパクトがあっておもしろいです。
<第二段落>
 第一の方法と体験実例を挙げることができました。AZUKIさんは、鉛筆も包装紙も無駄なく使っているのですね。
<第三段落>
 第二の方法と社会実例を挙げることができました。江戸時代の着物の話は、説得力がありますね。
▲「着れなくなったら」→「着られなくなったら」
<第四段落>
 反対意見に対する理解、名言の引用、ともによくできています。
                                

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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