国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   便利さに隠れた落とし穴   ナトキン

 科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。人間が人間らしく成長し本来あるべき姿にできるだけ近づくためには、「必要なる手間」が必ずあると思っている。手間とはそれを経験した人の個性を伸ばし人間らしさを増幅させるものなのである。便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきたことは事実であろう。しかし、そのために、有形無形の人間本来の財産をたくさん犠牲にしていることに、そろそろ私たちは気付くべきではないだろうか。私たちが、手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることは出来ない。そんな喜びを味わわせてくれるものとはなんなのか。それは、「今まで知らなかったことを今日知った感激。また、明日新しいことを知るかもしれないという期待」である。〈構成〉
自分は人間が楽をしたいという欲望から生み出してしまった便利すぎる文化にあまり頼らないようにして生きて生きたいと思う。何故ならば、便利なものとは、便利な分だけなんらかの悪影響を生み出すものが多いからである。人間は長距離を歩きたくないと考えたために、自動車を作り出した。しかし、その自動車は走れば走るほど、大量の二酸化炭素を排出して地球を温暖化させている。よって、自分も駅までわざわざ自動車を使ってもらったりはせず、二酸化炭素のでない自転車で行くようにしている。そのほうが運動にもなって一石二鳥である。〈題材〉
そうしてまで生きて生きたいと思う理由がもう一つある。それはどのようなことかというと、便利な文化に頼らないほうが、案外面白かったりもするからである。どのような部分がというと、スポーツをやるゲームがあったとする。しかし、小さな画面に映っている2Dのボールを見ながら目を疲れさせていくよりか、はるかに実際のボールの使用して友達とそのスポーツをやったほうが面白いからである。そのほうが思い出にも残り、これまた一石二鳥である。〈表現〉
だがしかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言もあるように、今の世の中の便利な文化がなくなってしまったら今の人間は生活していくことができないであろう。けれども、そんな便利さを発展させるのではなくて、ここまで汚してしまった地球のことをまず考えることが先決であると思う。〈主題〉

   講評   takeko

今回も、自分の中から出た意見がとてもいいです。
「生き方の主題」のあと「方法一」「便利なものとは、便利な分だけなんらかの悪影響を生み出すものが多いからである。」という視点はするどい。そのあと、自分は自転車を使っている、という体験実例もしっかり入れられました。「方法二」「便利な文化に頼らないほうが、案外面白かったりもするからである」これがとてもいい意見! 本当にそうですよね、「そのほうが思い出にも残り」というところも、うなづけます。
最後のまとめの、「そんな便利さを発展させるのではなくて、ここまで汚してしまった地球のことをまず考えることが先決であると思う」もとてもいい。最後はもう一度「生き方の主題」にもどしてほしいので、「まず考えるような生き方をしたい」とすればかんぺきです。

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