低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
ありのまま ジェニファー山田さん
先日、私は街でサングラスをかけて歩いている若い人をたくさん見た。そのとき、ふと思ったのは「何故この人達はサングラスをかけているのだろうか」ということだ。おそらく男性も女性もほとんどの人が「おしゃれ」としてサングラスをかけているのだろう。また、今の社会もサングラスをかけている人は格好いいというような認識がされている。昔の社会ならばそんな事は無かったのに、なぜ今になって格好いいと認識されているのか。このサングラスが格好いいと思われている社会には問題がある。
その原因は第一に、管理社会の中でひとりになれる時間が少なくなったことだ。例えば、「学校からは寄り道をしないでまっすぐ家に帰りましょう。」と言って子供の居場所を学校と家に絞って、「本当の自分」の居場所を無理やり奪ってしまっている。その結果現代社会で「本当の自分」の居場所を無くした人達はインターネットの世界に入り込んでそれに没頭してしまうのだ。
また、第二の原因は、プライバシー保護の意識が高まったことだ。さっきも言ったインターネット内ではほぼ全ての人々がハンドルネームを使ってやりとりをしている。こうしてネットにはまっていった人達は名前も顔も分からない人と交流をしている。例えば、出会い系のサイトでは、ネットでの交流を経た上で実際に合っている人達がいるようだが、実際に成功する例も無くは無いがその一方で匿名性を利用して犯罪に利用したりと、恐い思いをする方が多いのではないだろうか。
確かに、人間にはひとりきりの時間が必要だ。しかし、ネットの中に「本当の自分」を見出すのではなく現実社会でサングラスで顔を隠さなくてもみんなが「本当の自分」を表現できる社会を作っていくことが大切なのだ。
講評 nane
わかりやすい構成。
第一の原因のところで、「現代社会で「本当の自分」の居場所を無くした人達はインターネットの世界に入り込んでそれに没頭してしまうのだ。」と言い切るとやや単純化しすぎか。少なくとも、他人事の問題としてではなく、自分自身も含めた社会の問題として書いていくと、もう少し微妙なニュアンスが出そう。
最近のプライバシー保護は、多少そこまでやらなくてもという感じがするときもあるけど、それだけプライバシーが悪用されるチャンスが広がったということだろうね。そのうち、リアルの世界とはまた別の論理が、バーチャルの世界では必要になるのかもしれない。
結びの段落は、もうひとこと「例えば」を付け加えてじっくり書くといいかも。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |