国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   触れ合いとの調和   はる

 今日も駅では、「ピー」という機械音が始終鳴り響いている。今では、機械で切符を購入し、自動改札にその切符を通し、電車に乗ることが当たり前であり、それ以外の方法は思いつかないほどだ。その上、東京などでは、切符を通すのではなく、カードを押し当てるだけで改札門が開くという仕組みも一般化されてきた。しかし、一昔前には、このような光景は微塵もない。皆、駅員に切符を手渡し、そして直接もぎってもらっていた。乗り遅れそうな時間に駆け込んだ場合、毎朝顔を見合わせているため、「顔パス」—つまり、毎日通う人の顔だという駅員の認識によって、直接顔を見せるだけで電車に乗せてくれたり、ということもあったようだ。今の日本は、人と人との触れ合いがなくなりつつあると口々に言われている。しかし、手作業の改札口など、昔の風習を今一度取り組む勢いまではみられない。触れ合いの大切さを強調することにより、物事の合理的な運営を軽視する風潮が生まれという問題が予測される。
(第一段落 状況実例・予測問題の主題)
 このような問題が生まれる原因としては、機械化が急速に進んだということが挙げられる。例えば、インターネットがその一例だろう。年々、高度な技術が発展し、今日では、インターネット一台で、買い物、友人、又は見知らぬ相手とのおしゃべり、音楽鑑賞や映画鑑賞までもが楽しめる時代だ。しかし、これらの技術進歩に伴い、いわゆる「ひきこもり」や「ニート」などといった、社会に出るのを拒む青少年も比例して、年々増加している。
(第二段落 原因・体験実例)
 また、今後の結果としては、機械化や合理化によって落ちこぼれる人を救済してあげられるような政策が必要だ。これは、前段落の「原因」で挙げた「ひきこもり」や「ニート」が再度挙げられる。インターネットの情報は無限であるため、一度、その情報の森へ足を踏み入れてしまったならば、そう容易に抜け出ることは出来ないだろう。時には自分までも見失ってしまう。そんな人達を数えると枚挙にいとまがないが、今、この膨大な数の人達への手当てとなる政策が求められているのだ。
(第三段落 対策・社会実例)
 確かに、人間同士の触れ合いが少なくなり、それが社会に様々なひずみを引き起こしていることも否定できない。しかし、将来の問題となるものは、むしろ、触れ合い政策を中途に掲げ、それによって衰退せざるを得ない合理性のもとで、我々が暮しを立てることだ。触れ合いとは、全てをスローライフと化すものではなく、適度な合理性のもとで、人間の体温に加え、上手く調和させることだ。
(第四段落 反対理解・自作名言)

   講評   tama

 人と人との関わりが希薄になっていると言われる現代においては、温かみのある触れ合いを取り戻そうという動きが出てきていることは確かです。(小学校での「心の教育」などもそうですね。)顔見知りの駅員さんには、私自身、何度もお世話になりましたから、自動改札になってしまったときはとても寂しい思いをしました。しかし今の合理的な社会を否定し、何でも昔のままに戻そうとするのではなく、時代の流れを受け入れ、誰もが同じようにサービスを受けられるようにしていくことに目を向けるべきだということですね。問題を長期的に考え、広い視点で対策を打ち出すことができました。
 急速に進んだ機械化を原因の一つと見て、合理化によって落ちこぼれる人を救済する対策を考えることができました。たしかに「引きこもり」や「ニート」もそうですが、「高齢化社会」に目を向けると、今後ますます深刻な問題であることが分かると思います。
 結論、自作名言はいつもながらお見事です。(^^)/

※ 第一段落に誤字・脱字が見られました。チェック、修正をしておいてくださいね。


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