低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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心友は本 いろは
読書の楽しみは一人でできる楽しみ。しかも、体力、お金がほとんどかからない。こんな便利な娯楽はめったにない。
私は読書が大好きだ。その度が過ぎて、お気に入りの本を見つけると、誰にも知られたくない!と思うことがある。まるで自分の物のように思ってしまう。だから、時々友達がその本を違う子に教えてたりすると、話に入って
「あっ、それ、全然おもしろくないで!やめといた方がいいで〜!」
と言うこともある。他の人に知られたら、何だか特別な感じがなくなってしまうのだ。簡単に言うと、小さい頃の『秘密基地』みたいなものだ。それを知られたら、誰だっていやだ。それと同じことだ。そのせいか、私は本好きで有名だった。そう言われるのは、とてもうれしかった。本と近くなった気がした。
私の家族は、みんな結構本好きだ。だから、家族と話が合う。よく本を読んでいるところも見る。家に本はたくさんある。父のは読めないけど…。父はベッドの上で。兄もベッドの上で。私は電車や学校で。本は、どこでも楽しめる、誰でも楽しめる、いつでも楽しめる。一種の友達と言えるかもしれない。
人にとって、読書とは、友達のような存在だと考える。どこでも、いつでも一緒にいる友達。その上、楽しませてくれる。私が本好きなのは、それが原因かもしれない。友達は仕事、みたいに友達は本、みたいな感じ。本を本と見てないのだ。大切な心友だ。そうなると、図書室は、心友に囲まれていることになる。そう思うと何だかうれしくなってくる。今まで、
「心友はいない。」
と言い張ってきた私に、こんなにもたくさん心友がいたのだ。本が友達だっていいじゃないか、と思う。本当に本って、心友だなと思った。
講評 sumomo
親友ではなく、「心友」という表現がいろはさんの本に対する気持ちの表れなのでしょう。今週の長文をとてもコンパクトにまとめた後、自分の「本」への思いがせつせつと書かれています。いろはさんにとって、「本」は心の秘密基地ですね。なるほどだれにも知られたくないはずです。
自分以外の家族がみんな本を読んでいるようすも、静かな絵のように書かれています。みんなで読書の喜びにひたっているようすがうかがえます。今まで本からどんな影響を受け、本からどんな楽しみを与えてもらったのかも具体的に述べると、より「本」への熱い思いが伝わってくるのではないでしょうか。これからも本とのすてきな関係を続けてくださいね。たまには先生にもおすすめの本を教えてください。
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