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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ら抜き言葉   青藍

 古くて正しいものには良さがある。言葉の形を安易に変えることのないようにし、「ら抜き言葉」などの使用を極力控えるべきだ。
私はいつも、こうして作文を書くときや人前でスピーチをするときなどに「ら抜き言葉」を使わないように気を遣っている。ら抜き言葉の使用を認めるべきではない、という意見がある以上、多くの人に向けた言葉としてら抜き言葉はふさわしくないと感じるからだ。また、私の主観になってしまうが、「食べれる」よりも「食べられる」の方が、発音したときの響きが美しいと思う。私たちはら抜き言葉の使用を控え、正しく、綺麗な日本語を守っていくべきだ。
 しかし、便利で新しく、時代にあった物ものにも良さがある。言葉は時代と共に変化していくものであり、「ら抜き言葉」もその一つと考えるべきだ。
私は改まった場ではら抜き言葉を使わないよう心がけているが、友達との何気ない会話の中では、ら抜き言葉を使うことが少なくない。頻繁に使う言葉がより簡潔に、発音しやすく変化するのは今までにも繰り返されてきたことだ。古典を勉強すると、昔と今の日本語の違いに驚く。すべての言葉が何百年も同じ形・同じ意味のまま使われ続けるというのは非現実的ではないだろうか。ら抜き言葉も、変化する言葉の一つとしてとらえるべきだと思う。
 確かに、ら抜き言葉の使用に対する意見は様々である。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、状況に合わせてら抜き言葉の使用についての判断をすることが最も大切だ。

   講評   hamura


 「古くて・・」という一般化が最初に挙がっているのもいいですね。これからも様々な書き出しを工夫してみましょう。
 理由も個性的で光っています。人前で表現する場合は予想できるとして、「響きが美しい」という理由はおもしろいです。感想文ですから、その人ならではの感じ方や見方が表れているのはとてもよいです。本文では、ら抜き言葉の方が「簡潔で発音しやすい」とありますが、同じ「音」という基準で別の意見を述べているのも、本文に即しながら自分なりの見解を述べていて、いい感想です。
 言葉は変化するものである、という見方については、古典の勉強という身近な例から考えているのがよいです。 反対意見への理解から総合化の主題への流れができています。
 青藍さんは毎回上手に書けるので、時には「反対意見への不理解から総合化」に流れてもおもしろいと思いますよ。
 今回の例なら「絶対にら抜き言葉を認めるべきではない」という意見を貫いた上で総合化します。極端ですが「言葉とは民族の文化であるから、便利さや簡潔さ以上に守るべきものがある」


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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