国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   必要な知識   ジェニファー山田さん

 脳や身体に障害を持った子供達がいるとき、専門家は専門的な知識によって、「それは学習障害です」とか「それは自閉症です」などとレッテルをはるだけで済ませてしまいがちだ。しかし、肝心なのはそういった専門家の知識ではなく、生身の人間の接触であることが多いものである。その人間の触れ合いよりも、専門的な知識を過大評価する社会に問題がある。
 その原因は第一に、専門の知識が細分化、高度化されすぎたためだ。小学校中学年では「せいかつ」という一つの教科だったものが高校になると、「化学」「物理」「生物」「日本地理」「世界地理」「日本史」「世界史」「公民」「倫理」などと各分野、より細かく、より深いところを学ぶことになる。よって、勉強する量が極端に増えてしまう。ある意味では無駄な分野を省けていいのだが。
 また、もう一つの原因は、権威や肩書きを重んじる日本の社会の伝統だ。日本人は何かと自分の持つ肩書きを利用する。私の中学のときの部活の部長は、「部長」という肩書きを利用して、人をいいようにこき使うという人がいた。逆に、「俺は部長だから」と言って、責任を感じてくれる人もいた。そういった人は素晴らしいと思う。自分の肩書きに誇りを持てる人は尊敬する。
 確かに、専門の知識は大切だ。知識があれば大学受験もできるし、将来の仕事でその知識を活用できる仕事も数多くある。しかし、本当に必要なのは知識なのだろうか。障害者などの、助けが必要な人間達を救うのは知識ではなく、周りの人間の心なのだ。

   講評   nane

 冒頭の話は、簡潔で要領を得ているね。
 専門の細分化は、例は面白い。確かに無駄が省けるけど、その分、自分の知らない分野ができるということだからね。
 テニス部の部長の例も、面白い。そういう肩書で左右される人というのは、大人にも多い。
 社会実例があれば、入れていこう。そうすると語彙の点数が上がる。
 結びは自作名言も入れてうまくまとめた。
 全体のバランスもいいね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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