国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   長所と短所を自覚する   意気陽陽

「勝負に勝つためには、苦手をなくすことよりも、得意技を持つことである。」
「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」
 自分をよくするためには長所を伸ばせばよいのか、短所を改善すればよいのかという問題について考えたことがあるだろうか。上に挙げた二つの名言を見てみると、どちらも長所を伸ばすことがよいと感じられる。だが、本当にそうなのだろうか。
 確かに長所を伸ばすことは大切だ。僕は幼稚園生の頃から親に算数を教えられたため、小学生のころから算数が大好きで、得意であった。そこで自分の実力がどれほどなのか試すために、小学六年生の時に数学検定の三級を受けてみた。すると一発合格だったために自信を持った僕は準二級を受けて見ることにして、母に問題集を買ってもらった。しかしさっぱり分からなかった。なんと問題集の一番初めの章の簡単なはずの計算問題ですら全く分からなかったのだ。僕一人ではどうしようもなかったので、親に勧められ、塾で習うことにした。すると先生の分かりやすい説明のおかげでだんだん分かるようになってきて、数学が今度は大の得意科目になった。そして冬休み明けのテストでは何と学年一位!!正直自分でも驚いた。このことから、長所を伸ばすことは自分を更によくすることになるということが証明された。
 しかし、短所を改善することも大切である。プロ野球の読売ジャイアンツは今年、ヤクルトのエースピッチャーと四番打者(一番長打力のある打者で、ホームランをよく打つ人など)を引き抜き、横浜からは日本一速い球を投げるピッチャーをお金で引き抜き、大補強を行った。何と一軍選手の年俸を全て足すと二十三億円!!そのため他のチームのファンなどからは色々と悪口を言われたりもした。そして最強のチームになるのかと思った。しかし開幕してからはあまり勝つことは出来ず、チーム史上初の開幕五連敗などもあり、勝率四割二分九厘で四位。巨人は言ってみれば、四番バッターを集めたようなチーム編成で打力がある選手が多いのだが、動きが鈍い=守備が下手。その点中日は「守りの野球」と言われるほど守備がうまい。それに、巨人のようにホームランで一発逆転を狙うのではなく、「つなぐ野球」をモットーにして戦っている。実際巨人は、二塁打になるようなヒットでも三塁打にされたり、守備のせいでもったいない失点が多く、負けを重ねている。打力に重点を置き過ぎたせいで、守備がおろそかになってしまったのだ。なので、これから選手に守備の練習などもさせ、守備力を向上させればとてもよいチームになっていくと思う。
 長所を伸ばすことも大切だが、短所を改善することも大切である。しかし本当に大切なことは「自分の長所と短所を自分で見つけ、自覚する」ことだと思う。なぜなら、僕が自分の得意科目が数学であることに気が付かなければ数学を伸ばそうとは思わなかっただろう。それに、巨人も短所が守備だということに気が付かずこのまま突き進んでいけば、無駄な失点により勝つこともできないままだと思うからだ。僕は自分の長所を見つけることは出来たので、これからは自分の短所を見つけ、改善していきたいと思う。

   講評   sugi

 四月の作品、どれも力作だったけれど、やはりこの作品は、その中でもすばらしかったね。
 読解問題にも挑戦できました。五月もこの調子ですすめていきましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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