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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   希薄な人間関係   くるりんぱ

 電車の中で、なんとなく視線を感じて頭をあげて前を見ると、サングラスをかけた人が反対側の席に座っている。こちらを向いていたようだが、黒いサングラスの下の目が本当にこちらを見ていたのかどうかは定かではない。サングラスがあるだけで相手のことが読み取れなくなってしまう。私たちの社会においても、あたかもサングラスをかけているかのように自分の感情を出さずに、他人とまっすぐに向き合おうとしない人が増えてきている。
第一の原因としては、場の空気をよむことばかりにこだわり、自分の気持ちを外に出さなくようになったことが考えられる。私は教員であるが、生徒たちを見ていると、何かを決めるとき話し合いなどでは、自分の意見を出すというよりは他の人はどう思っているかをとても気にすることが多いように思う。そのため、最初または二番目あたりに出てきた意見が通ることが多い。その場の空気を読むことは人間社会で生きていく上で大切だが、話し合いにおいてはもっと自分の意見を主張することが大切だと思う。
 第二の原因としては、社会における他人同士の付き合いが希薄になったことが考えられる。新聞などで時々、独居老人が死後数日以上経ってから発見されたことなどが報じられている。社会全体の傾向として、あまり他人に干渉してはいけないような雰囲気があるため、あれっと思ってもそれ以上は詮索しないことが多いからかもしれない。また、付き合いが希薄なため、かかわりたくないという潜在意識が働いているかもしれない。結果として、他人と向き合わない人が増えてきたように思う。
 確かに多くの人と付き合うのはむずかしいし、不利益を被ることもあるかもしれない。しかし、実社会は人間のつながりから成り立っているのである。そのため、否が応でも他人と向きあう必要がある。他人とまっすぐに向き合って面倒くさいことも引き受けたところから真のつながりが生まれてくるのではないか。同じ釜の飯を食った仲間というが、もっと気持ちを大らかに持って、同じ地球に住む仲間として腹を割ってつきあっていくことが大切ではないだろうか。そのためには、勇気を出して心のサングラスをはずし、他人とまっすぐに向き合うことが大切である。

   講評   hota

 ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。少し骨休めができるといいですね。ですが、働く主婦は家事もたまっていたりして、なかなか休めないのが現実かもしれません。うまくストレス解消してくださいね。幸い、お天気は比較的よさそうですから、少なくとも洗濯物はすっきり乾きそうですね。

 せっかくのお休みですが、次週、5/5は休み宿題ですのでよろしくお願いいたします。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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